30日の夜まではわりと余裕
みなさん、燃え尽きてますか。私は元気です。こんにちは、株式会社ジャズアップの井上真木です。
いやー、終わりましたね。2カ月にわたる長い戦いの日々が終わりました。11月以降コピーを考える時間がぐっと少なくなって、それはそれで寂しいです。
最終的な応募本数は466本。少し中途半端な数字になってしまいました。写真は、466にちなんで国道466号線、かの有名な環八通りです。国道465号線は千葉の茂原らしいので、最後の一本が無事浮かんで、近場で撮ることができてよかったです。目標が「とりあえず100本」だったので大幅に上回ったことにはなるのですが、まあ目標が低すぎましたかね。初挑戦で勝手が分からなかったもんで。
前回の記事でも紹介したように、50本の課題を50日に振り分け、ひとつの課題に対しては1日かけて取り組むという計画を立てていました。10月下旬は1日に2つの課題にチャレンジするなどさすがに少し駆け足にはなりましたが、それでも最後の31日を予備日に取っておけるぐらいの余裕はありました。わりと余裕だったんです、30日の夜までは。
締め切り前日に焦り
それは10月30日、仕事から帰る地下鉄の車内でのことでした。ぼーっと見ていたiPhoneの画面から、とあるコピーが目に飛び込んできました。
「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」
数年前のファッションビルのコピーで、どこかで見かけて知ってはいたと思うんです。でも前に見たときとは響き方が違いました。果たして自分はこんなコピーが書けているのか。自分が書いたもので、こんなふうに誰かをはっとさせられることはできるのか。締め切り前日になって突然感じた焦りでした。
そこからの24時間は、もう一度すべての課題と向き合って、またこれまでとは別の視点を持って考えを巡らせることができたと思います。あと数時間というところで締め切りが翌朝まで延長されたこともあり、何本かですが、そこから自信を持って送信ボタンを押すことができたコピーもありました。
それにしても応募総数、38万本以上だそうです。これ、審査するほうもすごく大変ですよね。自分のコピーを見てもらえるのは一瞬かもしれません。
でも実際のコミュニケーションでも、消費者の皆さんの目に入れてもらえるのは一瞬だったりします。目に留まるインパクトと、ちょっと頭で考えさせられる深さ、そして心を動かす何か。その3つが揃ったコピーが、ここから先残っていくんだと思います。
応募した作品はもう変えられないので、そしてこれ以上浮かびそうもないので、あとは天に任せて。2月の発表を首を長くして待ちたいと思います。
明日は、赤星薫さん(32歳)の「宣伝会議賞チャレンジ宣言(3)11月の安堵編」をお届けします。挑戦者16人のプロフィールはこちらから。
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