【宣伝会議賞チャレンジ宣言(3)安堵の11月編】「今の自分があるのは、人生のどこかで怠けてきたから」永井一二三さん(30歳)

グランプリを目指す16人の挑戦者たちが、応募から結果発表までをつづる「宣伝会議賞チャレンジ宣言!」。第三弾は、「安堵の11月」編です。10月31日で応募締め切りを迎えた宣伝会議賞について振り返りながら、最終的な応募本数や手応えを報告いただきます。7人目は、『コピー年鑑』の編集委員長になる手始めに、宣伝会議賞でグランプリを獲る、と宣言した永井一二三さんです。永井さんのプロフィールはこちらから。

最初の勢いはどこへやら


nagai

応募本数はほぼ100本。

宣伝会議賞が始まる前はかなり気合十分でした。とりあえず数で勝負だと思い、5000本は書こうと自分と約束。だから、今回から応募の上限が1500本と知ると、なぜだかがっかりしました(提出するコピーを自ら選択する能力の方が大事だけど)。ふたを開けてみれば、結果として提出したのはほぼ100本。最初の勢いはどこへやら。本当に後悔の思いでいっぱいです。

『SKAT』(宣伝会議賞の作品集)を全巻集めたり、広告関係の本を読み漁ったり、日頃から勉強だけはいっちょまえにしてきたつもりでしたが、いざ宣伝会議賞が始まったら、自分にとことん甘い自分が力を発揮しました。宣伝会議賞が終わるまでは一切お酒飲まないって固く決意したのに、飲み会に誘われれば一目散に参加。シェアハウスの共有スペースで住人たちが盛り上がってるの見ると、いてもたってもいられずおしゃべりに加わる。朝の方が思考がクリアだからとりあえず今日は早寝しようって横になると、結局次の日出勤ギリギリまで布団に入ってたり。煮詰まってフェイスブックに何かひらめきがあるんじゃないかと助けを求めて覗いてみて、地元の友達で結婚してないのは自分だけであることが発覚し、ショックを受けて寝込んだり。誰かがどこかで言っていたかもしれないけど、宣伝会議賞って自分との戦いなんだって改めて思いました。

欠けていたのは取り組む姿勢

学生時代に焼肉店でバイトしてて、その時の店長が何かの拍子で放った「今の自分があるのは、人生のどこかで怠けてきたから」という言葉を思い出しました。ちっちゃい頃に憧れていたサッカー選手になれなかったのは、周りの友達と同じくらいしか練習しなかったから。そこが挫折の始まりで、第一志望の高校に行けなかったり、就職活動が上手くいかなかったりとすべてはどこかで何かをさぼっていたから。コピーを考えている最中は本当に自分って才能ないんだなって何度も思ったけど、活躍されていらっしゃるプロの方もきっと同じ経験をしていたはず。でも、考えて考えて考えて、良い案が浮かんでも、もっと上はないかとさらに考える。コピーを考える能力云々の前に、何よりも欠けていたのは取り組む姿勢でした。そこに気付くのがあまりにも遅かった。

運も実力のうちと言いますが、今回もし入選できたとしても、それはまぐれです。

次回は、高田寿実さん(36歳)の「宣伝会議賞チャレンジ宣言(3)11月の安堵編」をお届けします。挑戦者16人のプロフィールはこちらから。

【宣伝会議賞チャレンジ宣言 永井一二三さんバックナンバー】

第50回 宣伝会議賞
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