世界50カ国で展開するコスメブランド「LUSH(ラッシュ)」は12月8日、同ブランド初のコンセプトショップを京都にオープンする。
新店舗「ラッシュ 京都四条通り店」では、ラッシュが「GO!GREEN」と題してこれまで取り組んできたさまざまな環境活動を集約し、ブランドの理念・世界観を体現する。「GO!GREEN」の活動としては、原材料の輸送・製造過程でのCO2削減、使用済み容器の回収・リサイクル、商品のパッケージレス化などがあげられる。
また、商品陳列棚、什器など、店内で使用する木材の約80%に国産の間伐材、なかでも近隣の林業地域である奈良県・吉野の間伐材を中心に使用することで、森林環境の保護に努める。コスメの原材料となる野菜や海藻、茶やハーブなどは関西産のものを用いることで、輸送時に発生するCO2を軽減するとともに、地元産業の維持・発展を目指す。
さらに同店舗内には、ラッシュが“キッチン”と呼ぶ、商品の製造工場を併設する。店頭で販売する商品のうち15点を製造し、来店客が製造過程を見ることができるよう、ガラス張りのつくりとしている。ほか、展示会や勉強会を実施するワークショップスペースを設置したり、在来種の木々を植えた箱庭をつくるなど、新たな取り組みを複数予定している。
国内だけでなく、海外からの観光客も多く訪れる京都の地で、顧客とともに環境活動に取り組みながら、ブランドの理念を伝えていきたい考えだ。
店内レジ裏には、植物で作られたグリーンウォールを背景に、間伐材で作られたブランドロゴを掲出する。グランドオープン前日の7日にVIP顧客向けのプレオープンが行われる際、間伐材でできたロゴ部分を顧客が一つひとつ接着する予定。