企業や団体の優れたPR活動を顕彰する2012年度の「PRアワードグランプリ」(日本パブリックリレーションズ協会主催)の審査会が6日、都内で開かれ、グランプリには日本赤十字社のPR力強化プロジェクト「もっとクロス!計画」(受賞社・電通パブリックリレーションズ)が選ばれた。
国内最古・最大のNPOである日本赤十字社が2007年から継続しているプロジェクトで、外部のインタビューや職員ヒアリング、アンケートをもとにミッションステートメントやコーポレートスローガンを策定。それらをもとにした全社的な広報研修、広報活動の刷新などを段階的に実施したもの。「組織には理念・ビジョンが必要であり、それを浸透させていかなければならない。こうした一連のプロセスは、まさにコーポレートコミュニケーションの原点を見る思い」(審査員の東洋大学経営学部・井上邦夫教授)といった声が挙がった。
同賞は2011年10月~12年9月に成果の挙がった活動、現在も継続している活動が対象。グランプリのほか、3部門で最優秀賞を選んだ。
各賞は次の通り(受賞社、プロジェクト名の順)。
≪PRアワードグランプリ≫
電通パブリックリレーションズ「もっとクロス!計画~日本赤十字社PR力強化プロジェクト」
≪コーポレート・コミュニケーション部門最優秀賞≫
大広/博報堂関西支社「『元気な大阪』体験取材プログラムで5つのWIN OSAKA発見隊」
≪マーケティング・コミュニケーション部門最優秀賞≫
電通/森永製菓「森永製菓『森永甘酒』のための甘酒市場活性化を目的としたPR活動」
≪ソーシャル・コミュニケーション部門最優秀賞≫
ブルーカレント・ジャパン「熱中症や感染症による『脱水状態』に対する正しい知識の認知向上 教えて!『かくれ脱水』委員会」