電通の海外子会社の電通ホールディングスUSAは、2012年12月31日(現地時間)付で米国を拠点とする独立系PR会社、ミッチェル・コミュニケーション・グループ(ミッチェル社)を完全子会社化した。
電通グループはこれまで、米国におけるPR領域のサービスを、外部のPR会社との連携により提供してきた。同グループの北米事業が拡大するに伴い、PRサービスへのニーズが高まっていることを受け、今回の買収に至った。
ミッチェル社は1995年に創業したPR会社で、2011年の売上実績は1024万USドル(約8.9億円)。米国アーカンソー州の本社に75人の従業員が在籍するほか、米国14州のPRスペシャリストをネットワークし、米国全土でPR支援を行う体制を整えてきた。同社は、メディアリレーションズをはじめとする基本的なPRサービスに加え、レピュテーションマネジメント、リスクマネジメント、パブリックアフェアーズを含むコーポレート・コミュニケーションや、ソーシャルメディア・デジタルPRなどにも強みを持つ。
電通は、2012年4月に立ち上げた海外事業統括組織「電通ネットワーク」で、グローバル成長戦略を推進している。今回の買収を機に、電通グループの総合的・統合的なサービスを北米においてもさらに推進し、より多くの収益機会を創出したいとしている。