広告界合同年賀会には1600人来場
広告界の2013年が幕を開け、業界団体が主催する新年会が8日から開かれている。広告市場の成長が停滞基調にある中、会場からは新政権の景気刺激策などを踏まえ、回復基調に期待を寄せる声が聞かれた。
広告関連29団体が主催する「広告界合同年賀会」が8日午後、都内で開かれ、約1600人の広告関係者が顔を揃えた。
全日本広告連盟の大平明理事長が年頭の挨拶で、「創造力、コミュニケーション力、アイデア力で『広告新時代』を築きたい。広告界から日本復活の手助けをしよう」と意気込みを述べた。会には日本アドバタイザーズ協会の佐治信忠理事長や日本民間放送連盟の井上弘会長、日本広告業協会の髙嶋達佳理事長らが顔を揃えた。
同日午前に開催された日本雑誌広告協会の新年会では、山下秀樹理事長が挨拶に立った。山下理事長は、「安倍政権による『アベノミクス』で期待感が盛り上がっているが、追い風を受けて実質経済も盛り返すよう頑張らなければならない。その中で、雑誌広告の復活には部数やクオリティなどを含んで『雑誌力』そのものを強化する以外に道はない」と強調。さらに「最近の雑誌はおとなしくなっていないか」とも指摘した。また、協会の活動として「広告賞による雑誌力のアピール」「雑誌広告の効果測定指標の精緻化」「広告倫理の順守」などに力を入れる方針を明らかにした。