岡田利規主宰の演劇カンパニー「チェルフィッチュ」の個展が、クリエイションギャラリーG8で始まった。
演劇カンパニー「チェルフィッチュ」は、全作品の脚本と演出を手がける岡田利規により、1997年に設立。『三月の5日間』(第49回岸田國士戯曲賞受賞作品)などを経て、日常的所作を誇張しているような/していないようなだらだらとしてノイジーな身体性を持つようになる。その後も言葉と身体の関係性を軸に方法論を更新し続け現在に至る。2007年以降は、アジア、欧州、北米からの海外招聘も増え、2011年には『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』が、モントリオール(カナダ)の演劇批評家協会の批評家賞を受賞している。
本展では仲條正義、松本弦人、水野学、菊池敦己らグラフィックデザイナーやアートディレクターが手がけた公演ポスター、ちらしなどのグラフィックや舞台写真で、現在までの活動を振り返る企画。岡田氏の言葉、役者たち、舞台美術、照明といった、チェルフィッチュの世界をつくりあげるそれぞれの要素にスポットを当てる。
会期は2月14日まで。なお、2月4日(月)には美術家・金氏徹平氏を迎えたトークも行われる(要予約)。
岡田氏は初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』を河出書房新社より刊行。2月11日〜13日にはKAAT神奈川芸術劇場で岡田利規×Pig Iron Theatre Company『ZERO COST HOUSE』の公演を予定している。