半年間にわたる、広告の未来を探る旅。
その終着地点は……下北沢。
ビールも飲める本屋B&B で、COMMUNICATION SHIFTの最終回のトークショーが2月4日に行われました。
この連載がはじまったときから、「広告の未来について、みんなで話し合う場をつくりたい」と思ったので、来ていただいたみなさん、そしてB&Bに感謝!
話題と共感を呼ぶテレビCMをつくり続けている、電通コミュニケーション・デザイン・センターの東畑幸多さん。B&Bプロデューサー、雑誌ケトル編集長で博報堂ケトル代表の嶋浩一郎さん。そして僕の3人で、2時間の予定を大幅に上回り、3時間延々と話し続けました。
このお2人に、最終回の出演をお願いしたのは、嶋さんは事業という形を通して、東畑さんはCM表現という形を通して、広告の未来をどうつくろうとしているのか、うかがいたいと思ったのです。
それは、異種格闘技戦、のようなイメージ。
でも、トークショーが進んでいく中、そうした「形」というのは、小さな差でしかないと思い始めました。そして、もっと大きな意味での、広告の可能性についての発見がありました。
「人が自分では気づけない欲望を見つけたり、欲望の小さな芽を育てたりすることをいつも考えている」(嶋)
「一見つまらないものにも別の視点を与えることができるのが、広告」(東畑)
「広告の広を、人数の広さから、価値の広さ、可能性の広さを示すものにしたい」(並河)
COMMUNICATION SHIFT最終回、来週水曜日、再来週の水曜日の2回にわけて、詳細をお伝えします!
並河 進「広告の未来の話をしよう。COMMUNICATION SHIFT」バックナンバー
- 石川淳哉さんに聞く(前編)「ラブとパワー。」(1/23)
- 今村直樹さんに聞く(前編)「広告づくりとは、一体感である」(1/9)
- 世紀の奇祭「セルフ祭」に学ぶ(前編)「広告をセルフにしたらどうだろう?」(12/19)
- 選挙直前スペシャル!鈴木菜央さんに聞く「投票率向上のために、コミュニケーションの力にできること」(12/12)
- 矢嶋健二さんに聞く(前編)「ゼロから市場をつくりたい」(11/28)
- 松倉早星さんに聞く(前編)「解決しない広告」(11/7)
- 佐藤尚之(さとなお)さんに聞く(前編)「効率じゃないコミュニケーションへ」(10/24)
- 丸原孝紀さんに聞く(前編)「ホットパンツで革命を」(10/3)
- 箭内道彦さんに聞く(前編)「バラバラになった日本を、広告の技と愛でつなげたら」(9/19)
- 中村洋基さんに聞く(前編)「世界をつまらなくしているものに抗いつづける」(9/5)
- 永井一史さんに聞く(前編)「デザインとは、もともと社会をよくするためのもの」(8/22)
- 澤本嘉光さんに聞く(前編)「広告の未来は、広告をつくっている僕らが決めることができる」(8/1)