香川県の「うどん県」改名、広島県の「おしい!広島県」など、ユニークな自治体PRが盛んな中国・四国地方で2月1日、岡山市による新たなPR事業が立ち上がった。キャッチフレーズを「伝説の岡山市」とし、特設サイトで岡山の魅力を伝える動画を配信している。担当広告会社は電通西日本岡山支社で、2月4日からJR品川駅自由通路J・ADビジョンでも15秒CMの放映もスタートした。期間は10日まで。
市はプロジェクト開始に先駆け、1月29日に「おしい!桃太郎市」というキャッチフレーズを発表したのは既報のとおり。頭に鬼の角を付けた髙谷茂男市長による架空の記者会見をWeb上の動画で公開したが、「2月1日、真実が明らかになる!?」と予告していた。2月1日には、岡山市が改めて「伝説の岡山市」を発表。「(予告の動画の内容は)市長が悪い鬼に操られていたためにとった行動」と明かされた。
また、公式サイトでは「おしい!桃太郎市」について、「広島県・香川県からの了解を得た上で、(両県のキャッチフレーズの)パロディとして盛り込ませて頂きました」と実現の経緯を明かしている。さらに「うどん県」「おしい!広島県」の各サイトへのバナーを貼るなど、両県との連携のもと、香川・広島・岡山エリアが一体となったPRを強化していく意向がうかがえる。
「伝説の岡山市」のサイトでは市出身の俳優・甲本雅裕が登場し、岡山城や後楽園、果物王国、西大寺会陽など岡山市の魅力を伝える「伝説ムービー」を順次公開している。一連の取り組みは岡山市による動画配信を使ったPR事業の一環で、2月1日には市内の保育園で事業開始イベントを開催。園児らによる豆まきで「市長を操った鬼は退散した」とされているが、現在もサイト上で「おしい!桃太郎市」改名会見の動画を見ることができる。