ビデオリサーチが2月27日に発表した2012年の年間テレビCM出稿量調査によると、総出稿量では関東・関西・名古屋の3地区すべてで前年をやや上回った。スポットCMは3地区とも減少したが、タイム(番組)CMが増加した結果、全体で微増となった。2011年の震災後の出稿減の反動によるものが大きいと見られる。
2012年に最も出稿量が多かった商品カテゴリーは、関東地区ではソーシャルゲームなどを含む「通信・Web系サービス」で前年比4.8%増、関西・名古屋地区では「普通乗用車」がそれぞれ前年比24.3%増、23.2%の増加で1位となったほか、関東でも2位につけている(21.3%増)。このほか、3地区ともに出稿量を大幅に伸ばしているのは「軽自動車」「郵便・電信・電話」「スーパー・コンビニ」「その他金融」だった。
タレント別CM露出量(タイム、スポット)のトップは、関東・関西地区では上戸彩、名古屋地区では武井咲が1位に。このほか、剛力彩芽が大幅に露出量を伸ばし3地区でいずれもベスト5入りを果たした。昨年から増加しているAKB48関連のメンバーは同グループ出身の前田敦子も含めると、ベスト20位以内に各地区で7~8人がランクインしている。