日野原良行(ズームデザイン コピーライター/宣伝会議コピーライター養成講座 2009年秋基礎コース、2010年春上級コース修了)
みなさん、はじめまして。
ズームデザインという会社でコピーライター
をしております、日野原良行と申します。
これからの1ヶ月間、どうぞよろしくお願い
いたします。
とはいっても、まだまだヒヨコレベルの身で
ありますので、等身大の自分で書けることを
書いていけたらなあと思います。
ほんの少しでも誰かのためになることができ
たらうれしいです。
書かなきゃはじまらない
コピーライターになりたい。
そう思いはじめたのは14歳の夏でした。
きっかけは糸井重里さんの本を読んだこと。
広告を作るだけじゃなくって、
ゲームを作ったり、作詞をしたり、司会をやったり。
「こんなに面白い仕事があるんだ!」
と、やけに感動したことを覚えています。
とはいえ、何か勉強をしていたわけでもなかったので、
大学2年生になって具体的な行動に出ることにしました。
まず、授業と授業のあいまや昼休みの時間を使って、
広告に関する本を読みあさりました。
コピー年鑑に関しては、月並みですが、書き写したりして
知識による理論武装をすることに必死でした。
ところが、いざコピーを書いてみようと思っても、
これがぜんぜん書けない。
どう考えたらいいのかすらわからない。
はじめて出した宣伝会議賞では、
コピーが1本も通らないという結果に終わりました。
そこでようやくわかったのですが、
いくら勉強しても、コピーは書けるようにならないのです。
実際に自分で書いてみなければ。
打席は見つけるもの
「自分はコピーライターじゃないから、
コピーを書く機会がない」。
そう思っていらっしゃる方も
もしかしたら多いかもしれませんが、
僕はそんなことはないと思います。
探してみれば、立つことのできる打席は
いたるところにあるはずなのです。
これを読んでくださっているあなたが
大学生の方なら、いろんなサークルの
ポスターを作れるし、そうでない方でも、
行きつけのお店にお願いをすれば
何か作らせてもらえるかもしれない。
デザインができないというのなら、
デザイナーと出会う努力をすればいい。
宣伝会議賞などのコピー賞に挑戦したり、
講座に通って課題をこなしていくのも
ひとつの手です。
僕も大学生の頃は友人の参加する合唱団の
コピーを書かせてもらったり、
フリーランスで活躍しているコピーライター
さんのお手伝いをしたり、
賞に応募したり講座に通ったりすることで、
ほんの少しでも多くの打席に立とうと
心がけていました。
そんなふうに、必死に書いて書いて
書きまくることで、コピーライターとしての
筋力は鍛えられていくのだと思います。
さて、初コラムの第一回目でしたが、
こんな感じでよかったのでしょうか…
いつも変なことばかり言っているので、
せめてここでくらい真面目に…(笑)
次回は、「運の強さは意志の強さ」
という内容で書かせていただきますね。
未熟者ですが、よろしくお願いいたします。
日野原良行(ひのはらよしゆき)
ズームデザイン コピーライター。1988年生まれ。東京都中野区出身。國學院大學文学部日本文学科を卒業後、2012年から現職。映画「ノルウェイの森」コトバの森キャンペーン特別賞、東京スマートドライバー 横断幕メッセージ最優秀賞、第48回宣伝会議賞 協賛企業賞、第50回宣伝会議賞 グランプリなど受賞。宣伝会議 コピーライター養成講座 2009年秋基礎コース、2010年春上級コース修了。
「コピーライター養成講座卒業生が語る ある若手広告人の日常」バックナンバー
- 2013年3月 竹田芳幸「ありがとう。大石さんと石田さん(コピーライターになる編)」
- 2013年1月 平野慎也「25歳、新人コピーライターのリアル。」
- 2012年12月 室山加奈子「Webディレクター、コピーを学ぶ」
- 2012年11月 小野勇樹「いちデザイナーが感じる、言葉の大切さ。」
- 2012年10月 貝洲岳洋「(極私的)広告セレンディピティ(1)」
- 2012年9月 林潤一郎「よく考えない。」
- 2012年8月 小林麻衣子「女子力」より「おっさん力」
- 2012年7月 杉山元規「悩める29歳(1)」
- 2012年6月 栗栖周輔「学歴なし、職歴なしで広告業界に入るには」
- 2012年5月 永友鎬載「僕の失敗(1)」
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