住民とともに地域活性化に取り組む“地域おこし協力隊”募集開始

静岡県と同県島田市は、島田市への移住・定住を促進するべく、東京や大阪などの大都市在住者を地域の新たな担い手「ふじのくに暮らし推進隊(地域おこし協力隊)」として派遣する事業をスタートする。“推進隊員”は、公募によって東京や大阪、名古屋など都市地域に在住する人から募り、地域に移住し住民とともに地域活動に携わりながら土地の魅力を発信する。制度を取り入れた浜松市と南伊豆町の住民からは、「外からの視点をもって地域に移住し、土地の持つ魅力を一緒になって考えてくれることで、地域おこしの兆しが見えてきた」と高評価だという。

今回対象地域となる島田市川根地域は、標高約140メートルから1000メートルまでの起伏に富む農山村地域。古くは茶業や林業で栄えていたが、近年では産業の担い手の確保や需要、価格の低迷など多くの課題を抱えている。また、住民の30パーセント以上が65歳以上と高齢化率が高く、地域活力の低下が危惧されている地域でもある。市では、取り組みを通じて温泉やSL列車などの地域資源を活用した観光交流の促進を期待する。

「ふじのくに暮らし推進隊」は、県が2011年から始めた取り組みで、今年3月末まで浜松市と南伊豆町で導入したもの。島田市の隊員応募は今月19日までで、活動期間は今年6月3日から来年3月末まで。詳細は静岡県移住・定住情報サイト「ゆとりすと静岡」まで。



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