渋谷区が昨年募集した、区制施行80周年記念のPRキャラクターが決定した。
海外を含め全国からの応募1547点の中から、幸喜美遥さん(渋谷区立の小学校3年生)の作品であるハナショウブの妖精「あいりっすん」が選ばれた。これは区の花であるハナショウブの英語「アイリス」がデザインとネーミングのベースになっている。メインキャラクターとなるのは、幸喜さんのデザインに増田セバスチャン氏が花の形のアイメークを施したデザイン。アイメークなしの「素顔のあいりっすん」も使用される。
渋谷区は募集にあたり、渋谷区PRキャラクター制定検討会を設置。クリエイティブディレクター 箭内道彦氏、よしもとクリエイティブエージェンシー プロデューサー 永谷亜矢子氏、文化ファッションインキュベーションゼネラルマネージャー 大沼久美子氏、モデル、歌手、原宿カワイイ大使 きゃりーぱみゅぱみゅ氏をアドバイザーとして助言をもらい、選考にあたった。
審査において、同キャラクターは「印象深く、夢がある作品で、創作主旨にストーリー性がある」「どこかで見たことがあるようなキャラクターが多い中で、渋谷でしかできない、いわゆる「ゆるキャラ」の歴史を変えるような新しいキャラクターができる可能性を秘めている」「デザインがシンプルで、着せ替えなど融通が利く」「このストーリーからさまざまな展開が期待される」という評価を得た。また、 箭内道彦氏は「夢があり、物語がひろがる、みずみずしいキャラクターの誕生を、きゃりーぱみゅぱみゅさん始めアドバイザー一同が確信しました」とコメントしている。
渋谷区では今後、このキャラクターを区のPRに活用するだけではなく、さまざまな企業とコラボレーションしたグッズ展開も見込んでいる。区内外、国内外に関わらず、活用したい企業にはリーズナブルなロイヤリティで提供していく考えだ。「平和・国際都市」を標ぼうし、渋谷駅を中心とした再開発に注力している渋谷区のツールとして、キャラクターを幅広く展開していきたいと話している。