日野原良行(ズームデザイン コピーライター/宣伝会議コピーライター養成講座 2009年秋基礎コース、2010年春上級コース修了)
「プロフィール写真がドヤ顔」と友人に言われて、
「しまった!」と思いました。どうも日野原です。
でも決して偉そうにしている訳ではございませんので、
どうかあと3回ほどお付き合いください。
(それにしても本当にドヤ顔だ…つらい…)
と、それはさておき、第2回となる今回は
宣伝会議賞のことや、「運とは何か」ということについて、
あれこれ書かせていただきますね。
目的地があるから前進できる
まずは宣伝会議賞について。
思うのは、ただ闇雲にチャレンジするのではなく、
目的を持って応募した方がいいということです。
それは実際に広告を作る上でも大切で、
セールスポイントは何なのか、
ターゲットは誰なのか、
どんなインサイトがあるのかなどを踏まえながら、
「到達ポイント」を見据えた方が
いい結果につながりやすいということ。
「目的があるから、弾丸は速く飛ぶ。」とは
仲畑さんがパルコの広告で書いたコピーですが、
まさしく同じことがこの賞にも言える気がします。
僕が協賛企業賞をいただいた年は、
「前回は一次通過止まりだったから
今回は協賛企業賞を目指そう」
と思って取り組んだ年でした。
その次の年は、こちらのサイトでも
コラムを書いていらっしゃった、
平野慎也さんという方の一次通過作品が
実際の広告になったことを知り、
「自分のコピーも使ってもらえるように頑張ろう」
と思いながら取り組んでいました。
結果、アテックスさまの「ルルド」という
マッサージクッションの課題で書いたコピーを、
実際に使っていただけました。
意志を強くするのは悔しさ
上記のことは運の要素も強いと思うのですが、
コピーライター養成講座の最後の講義で、
梅本洋一さんが言っていた言葉を思い出します。
「運の強い人は、意志の強い人だと思う」。
この一言を聞いたとき、鳥肌が立ちました。
ああ、本当にそうだよなあ、と。
「幸運の女神が微笑んだ」
というフレーズを耳にすることがありますが、
それはきっと、女神様が微笑んでくれるまで、
懸命に努力したからこそなのです。
梅本さんの言葉には大きな勇気をいただきました。
そういえば、友人がTwitterのプロフィール欄に
「きちんと悔しがること」と書いていました。
いい言葉だなあと思いました。
宣伝会議賞でグランプリをいただく前の年、
講座の仲間が協賛企業賞をふたつも獲りました。
そのことがどれほど悔しかったか。
悔しくて、悔しくて、もがきまくった第50回。
この賞にチャレンジする気持ちを、
すべての悔しさが支えてくれていたように感じます。
今もがき苦しんでいる人は、
確実に前進できている人だと思います。
さて、ドヤ顔の写真が近づいて来てつらいですが…
次回は、グランプリをどのようにして獲ったのか、
できるだけ具体的に書かせていただきますね。
少しでも応募する方の参考になれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
日野原良行(ひのはらよしゆき)
ズームデザイン コピーライター。1988年生まれ。東京都中野区出身。國學院大學文学部日本文学科を卒業後、2012年から現職。映画「ノルウェイの森」コトバの森キャンペーン特別賞、東京スマートドライバー 横断幕メッセージ最優秀賞、第48回宣伝会議賞 協賛企業賞、第50回宣伝会議賞 グランプリなど受賞。宣伝会議 コピーライター養成講座 2009年秋基礎コース、2010年春上級コース修了。
「コピーライター養成講座卒業生が語る ある若手広告人の日常」バックナンバー
- 2013年3月 竹田芳幸「ありがとう。大石さんと石田さん(コピーライターになる編)」
- 2013年1月 平野慎也「25歳、新人コピーライターのリアル。」
- 2012年12月 室山加奈子「Webディレクター、コピーを学ぶ」
- 2012年11月 小野勇樹「いちデザイナーが感じる、言葉の大切さ。」
- 2012年10月 貝洲岳洋「(極私的)広告セレンディピティ(1)」
- 2012年9月 林潤一郎「よく考えない。」
- 2012年8月 小林麻衣子「女子力」より「おっさん力」
- 2012年7月 杉山元規「悩める29歳(1)」
- 2012年6月 栗栖周輔「学歴なし、職歴なしで広告業界に入るには」
- 2012年5月 永友鎬載「僕の失敗(1)」
『コピーライター養成講座』
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