土山美咲（大広 第1コミュニケーションデザイン局クリエイティブグループ所属）
MCから見たADFEST 2013
3月17日～19日にわたり開催されたアジア広告の祭典「ADFEST 2013」。この「ADFEST（アドフェスト）2013」で司会進行役（MC）を担当した大広の土山美咲です。
3日間、スピーカーセッションと授賞式で、壇上にあがり司会進行役を（なんとか）務めさせていただきました。どうやって司会になったのかというご質問を良く受けるですが、実は2012年にヤングロータス日本代表として参加したことで御縁ができ、今年は司会者としてパタヤに行くことになりました。
ヤングロータスとして参加した去年の体験とはまた一味違った、スタッフサイドから見たアドフェストのバックステージをご紹介したいと思います。
I m back, ADFEST!
アドフェストのスケジュールは大まかに17日がスピカーズセッションとWelcome Party、18日がセッションに加えて授賞式、19日はセッション、授賞式、そして最後にClosing Partyとなっています。私が現地入りしたのは15日。
リハが16日の朝からあるため、前泊でパタヤに到着しました。
スタッフや審査員のディナーに直行で合流します。広告祭では多くの方々が、何年も連続で参加しています。国やエージェンシーの垣根を超えて、広告業界というつながりで顔なじみなので、誰かが到着するたびに再会ムードになります。審査は真っ最中ですので、審査の進み具合などタイ独特のゆるい空気感の中ちらほら聞こえてきます。ChairmanのVinit氏も、PresidentのJimmy氏も去年のヤングロータスの一人が、司会として今年参加したことを、とても喜んでくれたので、私もやる気がみなぎります。
アドフェストの舞台裏とは！？
ここでアドフェストのかなめである運営スタッフについて少しだけご紹介します。アドフェストスタッフには実は多くの大学生ボランティアが含まれています。彼らは広告に興味のあるバンコクの学生で、忙しい合間に作品を見たり、セッションを聞いたりできるからと、参加している広告人の卵なんです。他にタイのイベント会社のスタッフもいます。審査員やゲストの生活面でのアシスタントには頼れる学生ボランティアのAngちゃん（タイ語と日本語がしゃべれるデザイナー志望）が、舞台まわりのアシスタントにはイベント会社のキュートなMaiちゃんがついてくれました。スタッフはインカムマイクで常に連絡を取り合っていてとても忙しそうです。
リハーサルではスピーカーが実際にステージに立ち、セッション時間、スライドの確認、技術確認などが行われます。中にはスピーカーの資料がコンフィデンシャルなため、リハーサルまでセッションの内容が題名以外わかっていない枠もあります。また、そのセッションを訳す通訳さんも、リハから見学してできる限りの事前情報を集め、正確な訳ができるように準備します。私も実際に舞台の上に立ち、司会のリハをしましたが、この間も司会の台本は変わり続けています。しかし、スタッフ一丸で本番に向けて、詰めていく作業は楽しいです。
そして、この時点でまだ出来上がっていないのが、なんとアドフェストの会場です。特に皆さんが見られる壁一面の応募作品は掲示されていません。この当日夜にスタッフが一気に徹夜で手張りし、完成させます。
アドフェストには参加者がすっと溶け込んで、リラックスできる『アットホーム』さがあります。それはこんなスタッフの一生懸命さが伝わるあたたかい運営体制からもにじみでてきます。
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