MCとヤングロータスシルバーチームから見たADFEST2013舞台裏① ~Competition is Connection~

アドフェストスタート!

当日朝もリハーサルが続きますが、ついに本番です。

室内はお客さんが増えても室温があがらないように極寒ですが、これは大きなイベントを室内で行う際のタイ流のクレーム対策だとか。

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心踊りながらキューがでるのを待って、いざ舞台へ。

パタヤ市長をはじめとする協賛各社、今年のテーマ“Connect the Dots”にふれた後、アドフェストで最初にご紹介したのが『The Gunn Report 2012』です。長年スピーカーとして参加されているThe Gunn Report のFounderであるGunnさん本人はとても気さくでスタッフとも和気あいあいとコミュニケーションされる紳士。アドフェストの幕開けにふさわしく2012年の広告トレンドをデータと共に一気につかめるこのセッションには沢山の方が会場に詰め掛けます。

各々のスピーカーが個性豊かなセッションを繰り広げる間、台本で進行をチェックしながらアシスタントのMaiちゃんと真剣にすべてセッションを聞いていましたが、やはり面白いと思う広告は万国共通です。

ランチではアドフェスト恒例イベント“Lunch with Jury Presidents”に参加。ここでは誰でも早い者勝ちでランチを審査員たちと一緒に食べることができます。審査員の方々の紹介されていない広告以外の活動、広告について思うこと、アドフェスト審査への熱い思いなど、貴重な話を思う存分聞くことができます。特に私はEffective LotusのJury PresidentであるFarid Chehab氏の隣だったのですが、レバノン出身の彼が、自分の国の政治や情勢への思いを綴った本の話をしてくださり、その話がとても心に響くものだったので、一緒に話していたオーストラリア人プロデューサーと『早速その本を読んでみないと!』ということになりました。こうした出会いによって、思ってもみないような国や文化に目を向けさせてくれることも、国際広告祭の素敵なところです。

怒涛の1日目を締めくくるWelcome Partyの司会後は、パーティー滞在時間30分でまた会場に戻り深夜までリハーサルを行います。残念ながら授賞式当日に技術トラブルが何回かありましたが、タイのスタッフはこうして連日深夜までリハーサルに打ち込んでいたことを、ここに記しておきます。

授賞式の醍醐味

2日目と3日目のセッションの後は授賞式です。

パートナーMCはLowe Thailand のDan。彼は毎年アドフェストを始めとするタイ国内広告賞の司会をしているので、こういった場面はお手の物です。台本は常に直前まで更新され続けているので、一通り、全部読み、発音が怪しいところをアシスタントにインカムでチェックしてもらいますが、インドやタイの言葉になると、かなり難しいものが多いです。ちなみに台本は授賞式2日間をあわせて約80ページでした。例年、時間がオーバーして3時間以上になってしまうのが通例のため、スタッフにとっては時間との戦いです。時間に余裕があれば、ダンのアドリブをもっと拾ってあげられたのにということが、悔やまれます…。

そして、この授賞式で、私が個人的に最も思い入れのあるカテゴリーがあります。自分自身が去年日本代表として参加し、アジア中に仲間ができるきっかけになり、ChairmanのVinit氏もアドフェストでとても大事にしていると常々語っておられるカテゴリー。ヤングロータスです。ここからはそのヤングロータスについて私の会社の先輩であり、今年の日本代表だった畠山侑子さんに一旦バトンタッチします。
次回に続く

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<著者プロフィール>

tuchiyama

土山美咲(大広 第1コミュニケーションデザイン局クリエイティブグループ所属)
大阪生まれ。17歳のときアメリカに渡り、高校、大学を過ごす。ネブラスカ州立大学リンカーン校マーケティング専攻、ダンス、テキスタイルデザイン、経済学副専攻卒。
帰国後、大広に入社。2012年ADFESTヤングロータスワークショップ 日本代表。2013年ADFEST MCとして登壇。特技はクラシックバレエ。フランス語を勉強中。




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