フジサンケイグループが主催する広告賞「フジサンケイグループ広告大賞」の贈賞式が9日、都内で開催された。42回目を迎えた今回は、最高賞にあたる「メディアミックス部門」のグランプリにパナソニックの「スマート家電キャンペーン」が選出された。
同社を代表して登壇した桂靖雄・代表取締役副社長は「白物家電とネットワークがつながることで実現できる新たな“お役立ち”を複数のメディアで表現した。今後もクラウドを最大限活用していこうと考えている当社にとっては(この受賞が)励みになった」と壇上で述べた。
このほか、パリのルーヴル美術館における照明改修プロジェクトに取り組んだ東芝のLED電球の広告がメディア部門のテレビ、新聞ともに最優秀賞を受賞。メディアミックス部門でも優秀賞を受賞した。
同社国内広告担当グループ長の松本健一郎氏は「広告を通じて、少しでもパリの香りを届けたかった。日本の製造業の力は世界の文化遺産をも輝かせることができると証明できて良かった」と喜びを語った。
またメディア部門ではラジオの最優秀賞にサントリーホールディングスの「サントリー黒烏龍茶」のCM「連想:拍手/競馬/掃除機」が、雑誌の最優秀賞にはロート製薬の企業広告「子どもの瞳が、もっとキラキラ輝くことを。」が選出されている。
同賞は前述の「メディアミックス部門」「メディア部門」のほか、「クリエイティブ部門」や話題性の高かった広告キャンペーンを評価する「特別部門」、媒体を使って話題や流行を生み出したイベントを称える「イベント部門」、一般から募った審査員により決定する「パブリック部門」がある。今回は昨年1年間にフジサンケイグループの各メディアで掲載、放送された広告322点の中から選出された。上位の入賞結果は以下の通り。
メディアミックス部門
- グランプリ:パナソニック「スマート家電キャンペーン」
メディア部門
- 最優秀賞(テレビ):東芝 LED電球「東芝LED at ルーヴル美術館 点灯/全面点灯/少女と老人」
- 最優秀賞(新聞):東芝 LED電球「東芝LED at ルーヴル美術館」
- 最優秀賞(ラジオ):サントリーホールディングス「サントリー黒烏龍茶 連想:拍手/競馬/掃除機」
- 最優秀賞(雑誌):ロート製薬 企業広告「子どもの瞳が、もっとキラキラ輝くことを。」
クリエイティブ部門
- 優秀賞(テレビ):東洋水産 マルちゃん正麺「うまい」篇、「塩味」篇、「妻の変化」篇
- 優秀賞(新聞):大日本除虫 虫コナーズ 金鳥小説「夢不来」
- 優秀賞(ラジオ):ゼンリンデータコム いつもNAVI「こんなナビは嫌だ/鼻」篇、「こんなナビは嫌だ/耳」篇、「こんなナビは嫌だ/感性」篇
- 優秀賞(雑誌):パナソニック「頭皮エステ HEAD SPA!」
パブリック部門
- 優秀賞(テレビ):サントリーホールディングス サントリ― ザ・プレミアム・モルツ 「ビールの歴史」
- 優秀賞(新聞):東日本旅客鉃道「東京駅丸の内駅舎保存・復原東京駅丸の内駅舎保存・復原」
- 優秀賞(ラジオ):サントリーホールディングス サントリー ウイスキー「談志のウイスキー」
- 優秀賞(雑誌): 東芝LED電球「東芝LED at ルーヴル美術館」
特別部門
- 富士重工業
- キリンビール
- アクサ生命保険
- BOAT RACE振興会
- 日本コカ・コーラ
イベント部門
優秀賞
- カネカ(ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~)
- 桧家ホールディングス(ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~)
- SGホールディングス(佐川美術館所蔵 平山郁夫展 ―大唐西域画への道―)
- 白鶴酒造(白鶴寄席)
- イオン(Grand Generation’s Collection in TOKYO)