米国のネット広告団体Interactive Advertising Bureau(IAB)と米コンサルティング企業プライスウォーターハウス・クーパースは16日(ニューヨーク現地時間)、2012年の米国のインターネット広告収入が366億ドルに達し、前年比で15%増加したと発表した。
中でもモバイル広告の成長は著しく、昨年の約16億ドルの倍以上となる33.7億ドルに増加。インターネット広告収入全体のうち、その割合は9%を超えた(2011年は全体の5.0%であった)。動画広告も233億ドルまで伸長し、前年の181億ドルから約29%の増加となった。
このほか検索連動型広告による収入は前年比14.5%増加の169億ドル、ディスプレイ広告全体では前年比9%増の120億ドルとなった。また広告主を業種別にみると、小売業が最も多く全体の約2割を占め、金融が13%と続いた。
IABでは近年続くネット広告収入の急成長を受け、「マーケターが今日の消費者と接点を持つにはマルチスクリーン対応は必然、というパラダイムシフトが起きていることが一連の結果からも明らかになっている」とコメントしている。