【アドタイ・デイズ】 (10)これからのマーケティングメソッド

「インバウンド・マーケティング セミナー」~戦略PR・CRMを活用した日本版インバウンド・マーケティングとは~

株式会社ベクトル 代表取締役・CEO 西江肇司 氏
シナジーマーケティング株式会社 代表取締役 兼 CEO 谷井 等 氏

inbound

左:シナジーマーケティング 代表取締役 兼 CEO 谷井 等 氏 右:ベクトル 代表取締役・CEO 西江肇司 氏

米国HubSpot社のブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアにより提唱され、現在日本国内でもマーケティングにおける重要な概念として注目を集めている“インバウンド・マーケティング”。

インバウンド・マーケティングとは、ネット上にあふれる膨大な情報量の中で有益なコンテンツを提供し、検索結果やソーシャルメディア上で自社を見つけられやすくし、自社サイトに来訪してもらう為のマーケティングの考え方である。

従来のダイレクトメールなどの“アウトバウンド・マーケティング”と対比した概念で、情報が溢れる時代の新しいマーケティングコンセプトとして注目を集めている。

今回のセミナーは、この“インバウンド・マーケティング”をテーマにした書籍『実践インバウンド・マーケティング』(宣伝会議、5月発売予定)の発刊記念セミナーとして開催された。

前半ではベクトル 代表取締役・CEOの西江肇司氏と、シナジーマーケティング 代表取締役兼CEOの谷井等氏を登壇者に迎えて進められた。

両氏は、インバウンド・マーケティングと戦略PR、CRMを掛け合わせることで、より大きな成果を生み出せるとしたうえで、情報が爆発的に広がる中で、思いつきの施策ではなく全方位的かつ誠実にお客様と向き合うことが必要だとコメント。その上で両氏とも、インバウンド・マーケティングにおいてコンテンツがより重要になってくることを確認した。

また後半では、インバウンド・マーケティングの実践において重要な要素となる、キーワードPRの考え方を交えた某食品メーカーの事例を通して紹介。キーワードを軸にしたPR×Web周りがポイントであり、戦略的なメディア露出や情報発信を行いつつ、Web周りの施策としてSEO対策、リスティングなどによってサイトへと誘導していき、結果として5倍の売り上げにつなげていった成功事例を示した。

登壇した担当者は実施のポイントについて、「我々の商品認知率は9割と高いが購入経験率となると5割まで下がるため、使ったことのない人へのアプローチを行った。その際に使用率の高いエリアで、どのように使われているかをリサーチし、価値ある情報を設計したことが情報の拡散につながった」と語った。

今後は直接のコミュニティを具体的につくっていくなど、CRM分野にも力を入れていきたいという。

また、インバウンド・マーケティングの新しい効果検証ツールとして「inbound360」のサービスを紹介。展開した施策を効果検証し、分かりやすくレポートを表示する新たなツールとして、その可能性を提示した。


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アドタイ・デイズ 2013 事務局
アドタイ・デイズ 2013 事務局

パネルディスカッションは各セクションとも「アドバタイムズ」の人気執筆陣や事業会社(広告主企業)を加えた形で、宣伝会議はじめ販促会議、広報会議、ブレーン各誌の編集長がモデレーターを担当し、議論をつくします。ブース展示では、最先端情報と事例をお持ちの企業によるプレゼンテーションを用意いたします。

アドタイ・デイズの特設サイトはこちら

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