「いいね!」ゼロでも保証
カルピスは23日、何気ない写真を、充実した生活を満喫する写真、「リア充写真」に加工・合成するキャンペーンサイトをオープンした。新商品「カルピス オアシス」のプロモーション施策の一環で、広告会社は電通。
写真は、Facebook上のアルバムから同サイト「オアシスフォトファクトリー」へ投稿。プロのデザイナーが手作業で加工し、5月3日から順次、投稿者のFacebookタイムライン上で公開していく。
その写真に「いいね!」がつかなかった場合は、「0(ゼロ)いいね! 保証キャンペーン」の対象に。抽選で10人に「カルピス オアシス」24本がプレゼントされる。
人の楽しげな写真にへこたれない
企画の発端は、ドイツのフンボルト大学とダルムシュタット工科大学による調査。両大学の研究者らがFacebookユーザー600人を対象に調べたところ、約3分の1が、「友人たちが休日を楽しげに過ごす写真を見ると、ネガティブな気分になる」と答えた。サイトを担当する電通 コミュニケーション・デザイン・センターの尾上永晃氏は、「ココロとカラダを潤す『カルピス オアシス』として、SNSを潤せないかと考えました。ゴールデン・ウィークを休めない人は、連休中の友人たちのようすを見て、心が渇いてしまうかもしれません。自分の何気ない写真を充実した写真に加工して、楽しんでもらえたら」と話す。
投稿期間は5月3日12時までで、先着1500人限定。3日から7日には、追加で若干数を受け付ける。「不特定多数が参加できるキャンペーンはたくさんあります。少数限定でも、確実に記憶に残り、喜んで広めてもらえるよう意識しました。(キャンペーンというより)Webサービスを開発した感覚に近い」(尾上氏)
CMソングはロマン歌謡「東京砂漠」
「カルピス オアシス」は24日、テレビCMの放送も始めた。都会のオフィスビル屋上を舞台に、メーンキャラクター「Mr.ラクダ」が登場。ロマン歌謡「東京砂漠」の歌詞をアレンジしたCMソングを、歌手の前川清が歌う。
放映期間は5月3日までで、その後は未定。4月27日には、東京・JR新宿駅に砂漠のオアシスを模したスペースを設け、サンプリングイベントを実施する。
「日常での水分補給」を掲げる「カルピス オアシス」は4月22日発売の商品で、中心ターゲットは30~40歳代の会社員。発売後約2週間にプロモーションを集中させ、より広い層の飲用をねらう。販売目標は、12月までで110万ケース(1ケースは24本)。