古屋彰一(BBDO J WEST クリエイティブディレクター/コピーライター/プランナー)
はじめまして。
福岡の広告会社 BBDO J WESTでクリエイティブディレクター・コピーライター・プランナーとして働いている古屋彰一です。
もう35歳なので若手と呼ぶには少々苦しいですが、
4週間おつきあいよろしくお願いします。
地方でクリエイターの方のコラムがなかったようですので、
東京にはない地方での広告づくりの魅力を紹介しようと思います。
とりあえずチャンスがくる
東京と地方の大きな違いはなんといっても、広告予算。
市場規模の差と比例して、企業が広告にかける予算も小さくなります。
となると、地方にいる僕らは一つの仕事に関わる人数を減らして、さらに一人がより多くの仕事を回して行かないと同じ水準の収入を得ることは難しい状況です。
経験も実力もない若手に仕事がガンガンまわってくる!
わずか数十万の予算でしたが、僕にも入社2ヶ月でチャンスが回って来ました。
自分の企画がカタチになった上、賞までいただくことができ
「この世界で本当に通用するのか?」と不安でしょうがなかった自分にとって
大きな自信になりました。
大東京で超一流の猛者たちに踏み潰されながら頭角をあらわすのは理想的な成長かもしれませんが、地方で実践を数多く重ねて自信を深めながら成長していくというやりもあるということです。
サッカーでもいきなりビッグクラブに行ってベンチを暖めるより
オランダリーグで活躍してから、次のステップをうかがうというような感じでしょうか。
凡庸な才能とガラスのハートしか持っていない自分にとっては、地方で若者時代を過ごしたのは悪くない選択だったのかなぁと思っています。
来週は「総合力がつく」というテーマで地方の広告づくりの魅力をご紹介します。
古屋彰一
(BBDO J WEST クリエイティブディレクター/コピーライター/プランナー)
1978年 福岡県生まれ
[仕事]ホームセンターグッデイ 福太郎めんべい 下関海響館 ムーンスターなど
[受賞]ACCシルバー・福岡広告協会賞グランプリ・FCC審査員特別賞・TCC新人賞など
「コピーライター養成講座卒業生が語る ある若手広告人の日常」バックナンバー
- 2013年4月 日野原良行「打席はそこらじゅうにある」
- 2013年3月 竹田芳幸「ありがとう。大石さんと石田さん(コピーライターになる編)」
- 2013年1月 平野慎也「25歳、新人コピーライターのリアル。」
- 2012年12月 室山加奈子「Webディレクター、コピーを学ぶ」
- 2012年11月 小野勇樹「いちデザイナーが感じる、言葉の大切さ。」
- 2012年10月 貝洲岳洋「(極私的)広告セレンディピティ(1)」
- 2012年9月 林潤一郎「よく考えない。」
- 2012年8月 小林麻衣子「女子力」より「おっさん力」
- 2012年7月 杉山元規「悩める29歳(1)」
- 2012年6月 栗栖周輔「学歴なし、職歴なしで広告業界に入るには」
『コピーライター養成講座』
講師は一流のコピーライターが直接指導 プロを育てる実践型カリキュラム
※福岡教室は5月18日開講
いまでも多くの有名クリエイターを輩出している本講座。幾度かの改変を経て、内容を一新。コピーやCMといった、広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。