アートディレクター奥村靫正氏の展覧会「第2回奥村祭り」が、銀座 クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで始まった。
奥村氏は、1970年代初め、WORKSHOP MU!!のメンバーとしてキャリアをスタート。眞鍋立彦氏と中山泰氏とともに、はっぴいえんどやサディスティック・ミカ・バンドなど、日本のロックミュージックの黎明期のレコードジャケットを数々手がけた。その後、YMOのレコード、ポスター、映像、ステージ、CMなどのアートディレクションを担当、鮮烈なビジュアルを次々に送り出し、日本の音楽シーンに大きな影響を与えている。また、1989年からは、いち早くコンピュータを駆使したグラフィック表現による実験的な作品、そして幼少期から学んだ日本画の画力を活かした作品を発表している。
二会場に渡って開催される本展では、そんな奥村氏のデビュー当時から現在までのデザインの魅力に迫る。
クリエイションギャラリーG8では新作、近作を含めたポスターと、はっぴいえんど、YMOなど音楽関係の仕事からレコードジャケットや書籍、ステージデザインの模型などを展示。ガーディア・ガーデンでは書籍や雑誌、プロダクト、広告など、これまで手がけたグラフィックデザイン、さらには印刷物の原画や版下までも一堂に集め、氏の多彩な表現と手法を紹介する。
本展は5月31日までの開催。5月15日にはアートディレクター 細谷巖氏を迎えて、また20日にはアートディレクター細谷ゲン氏を迎えてのクリエイティブサロンも予定されている(要予約)。
奥村靫正展「第2回奥村祭り」
5月7日~31日 第一会場:クリエイションギャラリーG8、第二会場:ガーディアン・ガーデン
共に11時~19時 日曜・祝日休館 入場無料