フジテレビジョンは1日、動画配信サービス「フジテレビオンデマンド(FOD)」に、新たな機能「フジテレビオンデマンドで見ました!」を追加した。
「音楽を聴く」「動画を見る」といったアクティビティをフェイスブックのタイムライン上で共有するオープングラフ機能を活用したもので、ユーザーはサービス上での視聴履歴をフェイスブックに自動投稿することができる。
同社によると、有料動画配信サービスとして、フェイスブックのオープングラフ機能に対応したサービスは、FODが初めてだという。同サービスはこれまでにも、フェイスブックの「いいね!」やツイッター、自社運営のつぶやきサービス「イマつぶ」などSNS連動への対応を積極的に進めてきた。
「今回の新機能により、番組視聴をさらに促進していきたい。また、番組視聴をきっかけとしたユーザー間のコミュニケーションが活性化することで、より番組を楽しんでもらえるのではと考えている」(フジテレビジョン メディア推進部)。
2005年にサービスを開始したFOD。特に2012年度以降はスマートフォンの会員数が伸び、昨年12月には、自社運営サイト内での売上(全ての課金形態を含む)が、J:COMオンデマンドやひかりTV、Gyao!ストア、ビデオマーケットといった配信提携事業者プラットフォームにおけるフジテレビ提供コンテンツの総売上を上回ったという。
今回、新機能を搭載するきっかけとなったのは、昨年7~9月に放送され、最終回の視聴率が13.2%を記録した月9ドラマ「リッチマン、プアウーマン」。
「同番組は放送期間内に、FODの過去最高売上を記録した。その要因として、フェイスブックをはじめとするSNS上で番組が話題化していたことがあると考えた。この状況を受け、多くの人に番組視聴のきっかけを与えるオープングラフ機能に着目し、開発に至った」(同)。
現在は、地上波で放送中の番組を放送数日後に配信する「見逃し配信」を実施している番組のみを対象としている。特に、直近の第4話放送で視聴率20.9%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)を記録した福山雅治さん主演の月9ドラマ「ガリレオ」などでは、新機能の積極的な活用が見られるという。
※「宣伝会議」6月号の連載「私の広告観」では、「リッチマン、プアウーマン」のプロデューサー・増本淳さん(フジテレビジョン編成制作局ドラマ制作センター)へのインタビュー記事を掲載しています。