電通は27日、第66回「広告電通賞」の入賞作品を発表した。最高賞である「総合広告電通賞」には、サントリーホールディングスが選ばれた。同社の受賞は2年ぶり、22回目となる。
サントリーホールディングスは、「ポスター」で広告電通賞を獲得したほか、「新聞」と「ラジオ」で2つの最優秀賞を、さらに「雑誌」と「テレビ」で4つの優秀賞を獲得するなど、広告活動全般にわたる成果が評価された。
贈賞式は、7月1日に東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで開催される。入賞作品は7月18日~8月4日に東京・汐留の「アド・ミュージアム東京」で展示されるほか、電通九州、電通関西支社、電通中部支社、電通北海道で順次展示される予定。
主要賞の受賞企業は以下の通り。
(ほか各賞は、電通の発表資料を参照のこと)
広告電通賞
■新聞:名古屋大学医学部附属病院ほか37の企業・大学・医療機関
【作品名】ドナルド・マクドナルド・ハウス建設のための募金告知
「『一緒にいてあげたい。』その思いが私と、息子を引き離した。」
■雑誌:味の素
【作品名】企業広告「最初の晩餐。」
■ラジオ:ソニーモバイルコミュニケーションズ
【作品名】Xperia「(想像を追い越す:プロポーズ / お見合い / 取り調べ)」
■テレビ:大塚製薬
【作品名】カロリーメイト「とどけ、熱量。」
■ポスター:サントリーホールディングス
【作品名】山崎蒸溜所「どんな時代だって、たたかいより、飲み会。」
■プロモ&ダイレクト(※注):フレッシュネス
【作品名】クラシックバーガー「BE NATURE!欲望に素直になろうキャンペーン『解放シート』」
■インターネット:KDDI
【作品名】au 4GLTE「『驚きを、常識に。』FULL CONTROL YOUR CITY」
(※注)
第66回開催にあたっての、審査基準などの変更点は次の通り。
- 今まで種目として分かれていた「セールスプロモーション」と「ダイレクト」を統合し、「プロモ&ダイレクト」を新設。
- 従来の「地区最優秀賞」を「地区広告賞」に、「地区優秀賞」を「準地区広告賞」に名称変更。
- 第62回から、消費者および企業・行政の環境への意識を高めることを目的に「環境広告賞」を選考してきたが、社会全体で環境意識も成熟し、その役割をまっとうしたと考え、同賞を廃止した。
地区広告賞
■名古屋:名古屋大学医学部附属病院ほか37の企業・大学・医療機関
【作品名】ドナルド・マクドナルド・ハウス建設のための募金告知
「『一緒にいてあげたい。』その思いが私と、息子を引き離した。」(新聞広告)
■九州:エバーライフ
【作品名】企業広告「エバーライフ企業シリーズ」(テレビ広告)
■北海道:ホクレン農業協同組合連合会
【作品名】企業広告「北海道は日本のご近所です」(新聞広告)
広告電通特別賞
名古屋大学医学部附属病院ほか37の企業・大学・医療機関
【作品名】ドナルド・マクドナルド・ハウス建設のための募金告知(新聞・テレビ・プロモ&ダイレクト)
2012年11月から東京・大阪・名古屋・九州・北海道の5地区で地区予選が行われ、5月20~23日に東京で開催された最終選考会において予選通過作品の中から入賞作品を選出、24日に都内で開催された広告電通賞審議会の最終選考委員総会で、新聞、雑誌、ポスター、ラジオ、テレビ、プロモ&ダイレクト、インターネットの7媒体それぞれの「広告電通賞」「準広告電通賞(新聞、テレビのみ)」「最優秀賞」「優秀賞」に加え、名古屋・九州・北海道3地区の「地区広告賞」「準地区広告賞」、そして「広告電通賞特別賞」「総合広告電通賞」の各賞受賞作品、計86点が選出された。
選考対象は、2012年4月1日から2013年3月31日までに放送・掲出された広告2124点。そのうち最終選考に残った作品は436点だった。
「広告電通賞」は、1947年12月の創設以来、広告活動の進歩向上に寄与するため、毎年、その年度中に実施された広告作品に関して優秀な広告企画および広告技術を示した広告主を表彰するもの。選考は全国的に組織された独立の機関「広告電通賞審議会」(会長・今井敬氏)に参加する495人の選考委員が行う。選考委員会は各地区とも、広告主、媒体社、制作者、学識経験者、文化人を中心に構成される。