日本マーケティング協会が主催する「第5回日本マーケティング大賞」の表彰式が27日、都内で開かれ、受賞各社の代表がトロフィーを受け取った。
大賞に選ばれたのは、トヨタマーケティングジャパンの「AQUA SOCIAL FES!!(アクアソーシャルフェス)~共成長マーケティングへの挑戦~」。トヨタの小型HV車「AQUA(アクア)」の車種名に由来する参加型販促キャンペーンで、日本全国50カ所で水環境を守る活動に参加できるもの。商品を買わなくても参加できるのが特徴。
トヨタマーケティングジャパンの河本二郎副社長は壇上で、世界一の低燃費をうたった「AQUA」を大きく売り出そうとしていた矢先に東日本大震災の被害を受けたことや、「AQUA」は被災地の岩手工場で生産していたことなどについて触れ、「スポーツカーがクルマ文化をつくったように、環境車は環境のフィールドを広げていく使命があると考えた」とキャンペーンの狙いを明かした。これまで全国で1万人以上が参加したが、「今後(活動が)どう育っていくかが重要」と述べ、今後も続けていく考えを示した。
地域賞に選ばれた熊本県の表彰時には、各地で引っ張りだこの人気キャラクター「くまモン」が登場して会場を沸かせた。県の真崎伸一・商工観光労働部長はくまモンの人気について、「(特産物をかたどったご当地キャラクターと違い)『くまモン』には特定の色がなかったことが良かったのでは」と振り返った。
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