東映がCM制作前のイメージ映像を生成する「プリビズ」の新システム開発

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左上:絵コンテ、 右上:バーチャルカメラでの収録風景、 左下:プリズムムービー、右下:完成映像。 本番と同じカメラワークで、レンズの種類、レール、クレーンなど特機の配置や動きを事前に把握・検証することが可能になる。

東映グループで、映像ポストプロダクション事業を行う東映デジタルセンターは、CM制作の効率化システム「“リアルタイム”プリビズ」を本格始動したと発表した。

同センター内の「ツークン研究所」は東映東京撮影所内に2010年に設立され、以来、撮影所が培ってきたノウハウや機動力を活用し、制作の効率化に貢献してきた。「“リアルタイム”プリビズ」もその中から生まれた技術で、絵コンテやビデオコンテよりさらに具体的に、映像によるイメージ設計図を本番撮影前に作成する。

同研究所が保有するモーションキャプチャースタジオを使い、光学式モーションキャプチャーの技術を用いた「リアルタイムプリビズ」に対応する。プリビズムービーの収録現場で、リアルタイムでバーチャル空間をモニターに映し出す仕組みで、演出内容(商品の見せ方、出演者のカットなど)の完成イメージをその場で共有できる。

「本サービスは、オールスタッフ、PPMなど“多数の制作関係者にイメージを共有しながら進める”広告制作における最重要項目の解決に貢献できると考えている。制作関係者の方々がより品質の高いCMづくりへ注力していただくための時間・コスト効率化につながれば」とツークン研究所 プロジェクトマネージャー 高橋沙和実氏は話す。

現在同センターでは、随時リアルタイムプリビズの体験デモンストレーションを受付・実施している。

written by brain
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