メディアの調査・分析を手掛けるニホンモニターは、6月4日に開催されたワールドカップアジア最終予選・日本対オーストラリア戦におけるSNSでの書き込み(ツイートなど)内容を抽出し、カウント調査を行った。
調査は、「サッカー」「soccer」「jfa」「daihyo」「オーストラリア戦」をキーワードに、SNSやブログでの書き込みコメントを抽出。そのデータベースをもとに、これらのキーワードの出現回数をカウントした。調査期間はオーストラリア戦が開催された6月4日と、翌5日の2日間。両日の総書き込み数は、4日で19万7001件、5日で15万6347件にのぼった。
調査対象期間中、アスリートや解説者に関するワードでトップとなったのは「本田(本田圭佑)」で3万3765件。次いで、「香川(香川真司)」が1万4516件、「長友(長友佑都)」が1万1974件、「内田(内田篤人)」が1万690件と続いた。
また、「気になるキーワード」でトップとなったのは「渋谷、スクランブル、交差点」で1万7254件。試合会場である「埼玉スタジアム」の1万439件や、アスリートでは3位につけた「香川(香川真司)」の1万4516件を上回る結果となった。
さらにニホンモニターでは、トップの「渋谷」に関連したワードとして4525件の言及が見られ、「気になるキーワード」の4位につけた「警察、警官、ポリス」にも注目。この結果について同社は、ネットを中心に話題となった「DJポリス」の影響が大きいとしている。「DJポリス」とは、渋谷スクランブル交差点での歩行者誘導のマイクパフォーマンスがユニークだったことから、ネットを中心に話題となった機動隊員のこと。
「ニコニコ生放送で「試合直後の渋谷スクランブル交差点」が生中継され、『NAVERまとめ』で『【警察官が誰か判明!】祝W杯!渋谷スクランブル交差点で取り締まるDJポリス(警察)が誰うまwww』という記事がアップされ、投稿やリツイート、『いいね!』、シェアなど広く拡散したようだ」(同社)としている。
「DJポリス」として話題となった機動隊員は、第9機動隊の広報係に所属し、今年1月には警視庁が開催したアナウンス技術の競技会で優勝した経験を持つ。「日本代表のユニフォームを着ている皆さんは12番目の選手です。チームワークをお願いします。駅の方向へ進んでください」などのユーモアを交えた呼びかけにより、大きな事故・トラブルを未然に防ぎ、警備に貢献したことが評価され、警視総監賞の授与も検討されているという。