本業以外の3つの肩書き。

肩書きその③ NPO法人TABLE FOR TWO グローバル戦略委員会 委員

TABLE FOR TWO(以下TFT)は直訳すると「2人のための食卓」。世界の約70億人の人口のうち、10億人が飢えに喘ぐ一方で、10億人が肥満など食に起因する生活習慣病に苦しんでいる、そんな食の不均衡を解消するために07年に創設されたNPO法人です。

社員食堂や学生食堂、レストランなどで提供される健康的な「TFTメニュー」を1食食べると、開発途上国で飢餓に苦しむ子どもたちの学校給食が1食分(20円)寄付されるという、「気軽に参加出来る社会貢献」は現在日本国内で500を超える団体で導入されています。日本発の社会事業としてアメリカ、ノルウェー、香港など10カ国に拡げており、ボクは今後グローバル展開を加速して行く上でのブランド戦略、広い層に対してTFTの活動を知らしめるためのコミュニケーション活動のサポートをさせて頂いています。代表理事をつとめる小暮真久さんの著書「20円で世界をつなぐ仕事」を読んだあと、どうしても直接会って話がしたくなり、共通の友人を介して知り合ったのですが、すぐに意気投合をして、お互いの思いをガッツリとぶつけ合う事の出来る特別な関係になる事ができました。小暮さんはボクと同じ年ですが、自分とは比べ物にならないほど志や視座が高く、社会事業という、日本ではまだまだ遅れているテーマにたった1人で取り組み、少しづつ周りを巻き込みながら事業を成長させている姿は常に刺激になります。ボクの力で少しでも世の中を良くする仕事ができれば、と思いながらお手伝いをさせていただいています。

無償で手伝う4つの理由。

こうして、本業以外に3つもの肩書きを持って、随分と手広くやって儲かってそうだなあ〜、と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、どれも無償、完全なボランティアでお手伝いさせていただいています。dof社およびボクはフィーモデルでビジネスをしているので、限られた時間と労力を本業以外にも費やすということになるのですが、それでも自分がその仕事を手伝うのには4つの理由があります。

第一に、自分が心から信頼し、盟友であると考えている仲間からのお願いであること。ビジネス抜きに、人間としての付き合いの中から発生している話であること。仲間から頼られる事を男冥利に感じますし、仲間からのお願いだからこそ、ビジネスライクに給与は頂けない、というのがベースにあります。

もちろん、将来的にビジネスが成功したら「出世払い」でいただきますが(笑)。

第二に、自分が日頃、コミュニケーションをビジネスとするフィールドで得た知見が直接・間接的に役に立つ可能性があるということ。ボクに限らず、コミュニケーションの業界で働く人間には他の業界では代替不可能で、世の中に役に立つ知見や能力が沢山あると感じます。

第三に、日頃の仕事と離れた場の仕事に携わることで、新たな発見があること。

経営者として真剣に日々の課題に向き合っている仲間を見る事は大きな刺激になり、自分が経営者としてやり切れていない部分を見つけるきっかけにもなっています。

そして最後に一番の理由。

そのどれもが世の中をハッピーにする仕事であること。ホワイトフード、タダコピ、TABLE FOR TWO、そのどれもが他の何かの真似ではないオリジナリティーがあり、新しい仕組みとして確実に世の中をハッピーに導いていること。そんな仕事に携わることが出来ることを、心から感謝し、楽しんでいます。

さあて、自分の会社も世の中をハッピーにするために、頑張らなくちゃ。

1 2
齋藤 太郎(dof 代表取締役社長 / コミュニケーション・デザイナー)
齋藤 太郎(dof 代表取締役社長 / コミュニケーション・デザイナー)

1972 年11月24日アメリカ合衆国オハイオ州グリーブランド生まれ。 10歳までアメリカで過ごしたのち、来日。小学高学年を佐賀で、中学・高校を名古屋で過ごす。91年慶応義塾大学環境情報学部(SFC)入学(SFC2期生)。大学在学中はひたすらアメリカンフットボールと貧乏旅行(バックパッカー)に明け暮れる。大学在学中に放浪した国は30カ国以上。
95年卒業後、株式会社電通入社。
テレビ局6年、営業局4年を経て、05年にクリエイティブ・ディレクター大島征夫とともに、コミュニケーション・デザインを生業とする、株式会社 dof を設立。13年、電通グループから独立。
製品開発から、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、 コミュニケーショントータルでの「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。幅広い人脈を生かしてのプロデュース力、実現力にも定評があり、最近では海外案件にも精力的に取り組んでいる。

仕事を進める上でのモットーは、「コミュニケーションの力で、世の中をハッピーに。」

【主な仕事】

サントリー 「 角ハイボール」「トリスハイボール」「山崎」「白州」「天然水」「ウーロン茶」
ジェイアイエヌ「J!NS PC」「Airframe」
JR 東日本 「行くぜ、東北。」「My First Aomori」「SUICA」
江崎グリコ 「ハラペコにプリッツ!」
永谷園「生姜部」「あさげ」
資生堂 「 専科」「SUPER MiLD」

【受賞歴】
2012年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 JINS PC ( ジェイアイエヌ )
2010 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 専科 ( 資生堂 )
2009 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 ハイボール ( サントリー )

2009 年 第二回 日本マーケティング大賞「角ハイボールのヒット ウイスキー復活にむけて」
2009 年 日本食料新聞社 食品ヒット賞受賞 「冷え知らず」さんシリーズ ( 永谷園 )

twitter:https://twitter.com/doftaro
facebook:http://www.facebook.com/doftaro

齋藤 太郎(dof 代表取締役社長 / コミュニケーション・デザイナー)

1972 年11月24日アメリカ合衆国オハイオ州グリーブランド生まれ。 10歳までアメリカで過ごしたのち、来日。小学高学年を佐賀で、中学・高校を名古屋で過ごす。91年慶応義塾大学環境情報学部(SFC)入学(SFC2期生)。大学在学中はひたすらアメリカンフットボールと貧乏旅行(バックパッカー)に明け暮れる。大学在学中に放浪した国は30カ国以上。
95年卒業後、株式会社電通入社。
テレビ局6年、営業局4年を経て、05年にクリエイティブ・ディレクター大島征夫とともに、コミュニケーション・デザインを生業とする、株式会社 dof を設立。13年、電通グループから独立。
製品開発から、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、 コミュニケーショントータルでの「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。幅広い人脈を生かしてのプロデュース力、実現力にも定評があり、最近では海外案件にも精力的に取り組んでいる。

仕事を進める上でのモットーは、「コミュニケーションの力で、世の中をハッピーに。」

【主な仕事】

サントリー 「 角ハイボール」「トリスハイボール」「山崎」「白州」「天然水」「ウーロン茶」
ジェイアイエヌ「J!NS PC」「Airframe」
JR 東日本 「行くぜ、東北。」「My First Aomori」「SUICA」
江崎グリコ 「ハラペコにプリッツ!」
永谷園「生姜部」「あさげ」
資生堂 「 専科」「SUPER MiLD」

【受賞歴】
2012年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 JINS PC ( ジェイアイエヌ )
2010 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 専科 ( 資生堂 )
2009 年 日経 MJ ヒット商品番付受賞 ハイボール ( サントリー )

2009 年 第二回 日本マーケティング大賞「角ハイボールのヒット ウイスキー復活にむけて」
2009 年 日本食料新聞社 食品ヒット賞受賞 「冷え知らず」さんシリーズ ( 永谷園 )

twitter:https://twitter.com/doftaro
facebook:http://www.facebook.com/doftaro

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム