電通と日本ユネスコ協会連盟は、東日本大震災の被災地である南三陸の間伐材で「ユネスコ世界寺子屋運動」の「書きそんじハガキ回収ポスト」を制作。賛同企業・団体を募集し、全国に広げていく「南三陸の森 希望のポストプロジェクト」を推進している。5月15日には完成したポストを南三陸町の役場と5つの小学校に寄贈する贈呈式も開催。今後、年内に全国100カ所での設置を目指して活動していく。
電通がもともと「ユネスコ世界寺子屋運動」を支援していたことから今回のプロジェクトにつながった。そしてポストのデザイン・制作にも電通・第4CRプランニング局の薄景子氏、同社・プロモーション事業局第2ソリューション・クリエーティブ室の志喜屋徹氏が携わっている。
薄景子氏は「撮影で訪れた南三陸町の森。自然の大変化を受け入れてまっすぐ立ち伸びる杉のたくましさは、南三陸の人々の心そのものだった気がします。復興の希望と世界の希望につながる、素敵なプロジェクトに携われたことに感謝します」とプロジェクトに参加しての感想を話す。また志喜屋徹氏は「木は、人と自然のつながりを意識させる。その木で作られた、このプロジェクトのポストは世界の子どもたちの希望にもつながっている。目に見えにくい、自然や世界とのつながりを意識することが大切だと思う」とコメントしている。広告会社のCR力とプロデュース力が「ユネスコ世界寺子屋運動」と南三陸町をつなぎ、さらに役場や森林組合、学校など、様々な人たちをつないだプロジェクトと言えそうだ。