P1 アドビ システムズ「データをもとに、小さなPDCAを高速回転」
P2 アライドアーキテクツ「ブランド=顧客体験のすべて」
P3 エムティーアイ「小さな仮説が行動のエンジンとなる」
ブランド=顧客体験のすべて
講演者:津下本耕太郎(アライドアーキテクツ 取締役 ソーシャルメディアマーケティング事業第一本部 事業本部長)
企業のソーシャルメディアマーケティングを支援するアライドアーキテクツ。同社の津下本耕太郎氏は、ソーシャルメディアマーケティングにおけるブランドのあり方と、理想とするコミュニケーションについて話した。
「ブランドとは顧客体験のすべてであり、コミュニケーションのストック」と津下本氏。テクノロジーの発展により、ソーシャルメディアで実現できるようになったことは多いものの、ストック型コミュニケーションを効果的に展開するレベルにはまだ至っていないという。今後、企業はより一貫性のある顧客体験をマネジメントし、ブランド価値を向上することが求められるという。
具体的な事例として、東急リバブルやリーデル・ジャパンのフェイスブックページを紹介。契約・商品購入後の暮らしのサポート情報や、役立つ知識を伝えることで、ブランド接点を広げている。コミュニケーションは「相手の何を支援したいか」をもとにコンセプトを決めることが重要であり、キャンペーンであればファンを巻き込んだ“共創”型の企画など、ファンとの深い関係性に基づいたブランド価値の設計・構築が必要であることにも言及した。
「今後の課題は、顧客同士の会話を活性化させること。そのためには、企業のメッセージを“顧客の言葉”に変換して発信することが必要」(津下本氏)。顧客との関係性を強化し、彼らの力を借りながら、ブランド価値を高めていくことの重要性を示した。
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