宣伝会議は、6月5日に東京・港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で、「宣伝会議インターネットフォーラム2013」を開催しました。WEB・デジタルテクノロジーの発展と、それに伴って大きく変わりつつあるメディア環境や消費者行動をとらえ、企業コミュニケーションの未来と、そこでのデジタルの活用可能性を探る同イベント。今回の来場者数は、前回の2591人を大きく上回る3521人にのぼりました。
幅広い業種・業態の企業でデジタルマーケティングに取り組む責任者・担当者が登壇した講演はもちろん、そうした企業の取り組みをサポートするツールや技術を紹介する展示にも多くの人がつめかけ、会場全体が熱気に包まれました。ここでは編集部が特に注目した講演にスポットを当て、そのレポートをご紹介します。
幅広い業種・業態の企業でデジタルマーケティングに取り組む責任者・担当者が登壇した講演はもちろん、そうした企業の取り組みをサポートするツールや技術を紹介する展示にも多くの人がつめかけ、会場全体が熱気に包まれました。ここでは編集部が特に注目した講演にスポットを当て、そのレポートをご紹介します。
登壇者:池田 健二(ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員 マーケティング部長)
話題作りを念頭にアイデアを絞る
日本で最初の宅配ピザチェーンとして1985年に創業して以来、新しいサービスへのチャレンジを続けているドミノ・ピザ。近年はインターネットからの受注拡大に注力しており、生活者のオンラインを中心としたライフスタイルの変化に合わせて、話題性の高いコンテンツやテクノロジーを積極的にマーケティング活動に取り入れている。その具体的な取り組みと話題作りのポイントについて、同社執行役員 マーケティング部長の池田健二氏が紹介した。
インターネットを通じた販売がこれまで以上に重視される中で、池田氏はECサイト活用のポイントとして以下3点をあげた。
- 顧客のニーズに合わせた注文プラットフォームを提供すること
- デバイスが持っている特徴的な機能をコンテンツに活かすこと
- 「広告をつくるのではなく話題をつくる」をモットーにアイデアを絞ること
上記の例として、ネットで注文をしてからピザが届くまでの時間を利用した配達状況お知らせサービス「EXCELLENT TRACKING QUIZ SHOW!」や、初音ミクとのコラボ企画として大きな話題となったピザの注文アプリ、ソーシャルメディアを中心に活用し注目を集めた「月面出店計画」、ゾロ目時間の0.1秒ぴったりを狙うとピザの半額クーポンをプレゼントする「世界最短のタイムセール」など、“広告ではなく、ニュースを作る”プロモーション事例について紹介した。
今後目指す方向性として、「常に新しく、面白いことを仕掛ける」ことを挙げる同社。「単に味が美味しいというだけでは面白くない。美味しいのは当たり前で、それ以外のコンテンツを通してドミノ・ピザファンを増やしていきたい」と力強く語った。
「これからのマーケティングに求められること」
をテーマに、コメントをいただきました。
トライ & エラー
池田 健二(ドミノ・ピザ ジャパン)