WEB・デジタルマーケティングの効果を最大化する秘訣とは?(5)――アンダーワークス、ゼロスタート、ソニー、ソフトバンク・テクノロジー、 富士通、ゆめみ

宣伝会議は6月5日、都内で「宣伝会議インターネットフォーラム2013」を開催しました。WEB・デジタルテクノロジーの発展と、それに伴って大きく変わりつつあるメディア環境や消費者行動を捉え、企業コミュニケーションの未来と、そこでのデジタルの活用可能性を探る同イベント。「生活者とともにつくる企業・商品のストーリー~デジタルが近づける企業と生活者~」をテーマに、企業のデジタルマーケティングの最先端を捉える約40の講演が行われました。こちらでは、その全講演のレポートをご紹介します。


P1  アンダーワークス「О2Оを広義に捉えた新たな戦略構築」、ゼロスタート「マッチングチャンスを逃さない検索エンジン」
P2 ソニー「O2O情報を提供し、行動喚起する」、ソフトバンク・テクノロジー「ローデータの戦略活用で、売上向上を目指す」
P3 富士通「PC起動のたびに接触する『プリイン広告』」、ゆめみ「“ゲーミフィケーション”で優良顧客を育成」

О2Оを広義に捉えた新たな戦略構築


講演者:田島学(アンダーワークス 代表取締役社長)

アンダーワークス田島氏

アンダーワークスが提案するのは、О2Оを広義に捉え直した「オムニチャネル(omni-channel)」という考え方に基づく戦略構築だ。オムニチャネルとは、リアル・デジタルを問わず、全ての顧客接点がシームレスに連携している状態のこと。そうした視点に基づく戦略として、(1)スマホto ショップ型(狭義のО2О)、(2)店舗のオンライン化型、(3)オンラインでのリアル体験型、(4)ショールーミング回避型 、(5)どこでも購買型、(6)デジタル完結型、(7)新価値提案型の7つの戦略パターンを紹介。こうした戦略により、顧客は利便性・価格メリット・豊かな顧客体験を得ることができ、一方で企業は、顧客獲得・売上向上・コスト削減のほか、顧客情報の獲得やROI計測が可能になるとした。


■顧客満足を高める「パーソナライゼーション」の考え方についてはこちら


マッチングチャンスを逃さない検索エンジン


講演者:山崎徳之(ゼロスタート 代表取締役)

ゼロスタート山崎氏

ゼロスタートが提案する「ZERO-ZONE Search」は、サイト内検索エンジンを「ユーザーが使うツール」ではなく、「サイトがアイテムをオファーするツール」として捉えた、いわば“マッチングエンジン”だ。ユーザーが検索するのは、興味があるものや購入したいもの。つまり企業にとっては売上を上げるベストタイミングであり、ユーザーのニーズを知る機会でもある。

「 ZERO-ZONE Search」は独自の機能により、検索におけるユーザーアクションを簡略化することで離脱を防止し、また検索クエリやサジェストの最適化を行うことでヒット数0件や在庫切れを回避する。ユーザーと、彼らが必要とする商品・情報のマッチングチャンスを最大限に活かすことで、コンバージョンの向上につながることを強調した。

≫次ページ ソニー「O2O情報を提供し、行動喚起する」、ソフトバンク・テクノロジー「ローデータの戦略活用で、売上向上を目指す」

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宣伝会議 インターネットフォーラム事務局 2013
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