P1 アンダーワークス「О2Оを広義に捉えた新たな戦略構築」、ゼロスタート「マッチングチャンスを逃さない検索エンジン」
P2 ソニー「O2O情報を提供し、行動喚起する」、ソフトバンク・テクノロジー「ローデータの戦略活用で、売上向上を目指す」
P3 富士通「PC起動のたびに接触する『プリイン広告』」、ゆめみ「“ゲーミフィケーション”で優良顧客を育成」
О2Оを広義に捉えた新たな戦略構築
講演者:田島学(アンダーワークス 代表取締役社長)
アンダーワークスが提案するのは、О2Оを広義に捉え直した「オムニチャネル(omni-channel)」という考え方に基づく戦略構築だ。オムニチャネルとは、リアル・デジタルを問わず、全ての顧客接点がシームレスに連携している状態のこと。そうした視点に基づく戦略として、(1)スマホto ショップ型(狭義のО2О)、(2)店舗のオンライン化型、(3)オンラインでのリアル体験型、(4)ショールーミング回避型 、(5)どこでも購買型、(6)デジタル完結型、(7)新価値提案型の7つの戦略パターンを紹介。こうした戦略により、顧客は利便性・価格メリット・豊かな顧客体験を得ることができ、一方で企業は、顧客獲得・売上向上・コスト削減のほか、顧客情報の獲得やROI計測が可能になるとした。
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マッチングチャンスを逃さない検索エンジン
講演者:山崎徳之(ゼロスタート 代表取締役)
ゼロスタートが提案する「ZERO-ZONE Search」は、サイト内検索エンジンを「ユーザーが使うツール」ではなく、「サイトがアイテムをオファーするツール」として捉えた、いわば“マッチングエンジン”だ。ユーザーが検索するのは、興味があるものや購入したいもの。つまり企業にとっては売上を上げるベストタイミングであり、ユーザーのニーズを知る機会でもある。
「 ZERO-ZONE Search」は独自の機能により、検索におけるユーザーアクションを簡略化することで離脱を防止し、また検索クエリやサジェストの最適化を行うことでヒット数0件や在庫切れを回避する。ユーザーと、彼らが必要とする商品・情報のマッチングチャンスを最大限に活かすことで、コンバージョンの向上につながることを強調した。
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