いよいよ、日本で初めてネット選挙運動が始まりましたね。いかがでしょう、「これがネット選挙運動なのか!」と実感していますか? おそらく、候補者本人以外はその違いを肌で感じる人は少ないのではないでしょうか。「ネット選挙運動ってこんなものか」「なぜ早く解禁しなかったのか?」と頭を傾げる人もいるかもしれません。選挙が公示となりましたので、今回からは各党のネット発信力について、これまでの経験を踏まえ語っていきたいと思います。
皆さんは各政党の参院選挙用のWebサイトを見比べてみましたか? 韓国では政党のWebサイトと別に選挙期間限定のサイトを制作するのが一般的です。選挙期間中の発信は、日常的な政治活動と内容と戦略が異なるため、それを区別するためです。
韓国の大統領選挙に関わった時には、それぞれの選挙用サイトから各政党の動きを読み解くために、パソコンの前で各政党の動きをじっとウォッチし続けていた記憶があります。各政党が「よーいドン」と一斉に動き出すサイトを比べてみると、発信力を含めいろんなことが分かってきます。
今回、各政党の参院選挙用サイトにアクセスして驚きました。特に驚いたのは、サイト全体が赤で統一された自民党のサイトです。そもそも、赤は民主党の色。燃え上がる赤い太陽のシンボルマークでお馴染みですよね。自民党は、他党の色でも全面的に使ってしまうくらい、強気の戦略をとりました。「どうしてもこの選挙で勝ちたい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。