Sumallyのようなまだまだ小さなサービスですら、開発部門でエンジニア4人、デザイナー2人、アナリスト2人の、計8人体制で日々それを繰り返しており、これがGoogleやFacebook、Amazonや楽天になってくると100倍、ないしはそれ以上の規模になってくるわけです。常にそのチューニングを続けることで現在の規模まで成長できているのであり、企業がブランディングのために作ったサービスで、これほどのリソースを(Sumally程度であっても)継続的にかけられるというケースは、ほぼありません。
企業やメディアがこういったサービスを立ち上げる事例も増加、この境界線は日に日に緩やかになっていて、5月下旬に公開されたユーザーが動画を編集・アップロードできるホンダのiPhoneアプリ「ROAD MOVIES」や、7月1日に公開されたハースト婦人画報社の京都ガイド「きょうとあす 」など、サービスの域にどう食い込んでくるのか、今後も興味深くチェックしたいと思っています。
それがプロモーションであってもウェブサービスに取り組むにしても、目的と方法論をしっかりと認識しておかないと、風車に臨むドンキホーテになりがちです。とはいえウェブサービスの場合は、風車を乗り越えていってしまえたりするのも、また醍醐味だったりもするわけで、Sumallyも日々がんばっています。
こうやって書いていると、自分の頭の中のいい整理になるなぁと感じながら、次回は今回のテーマの延長線上で「オウンドメディアとプラットホームの違い」について書いてみたいと思います。長文ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
ではまた2週間後に!
【山本憲資「2013年、ソーシャルウェブの歩き方」】次回は7月24日更新です。