しかし、コンテンツが小さいからこそ、外出先のちょっとした空き時間にも気軽に楽しんでもらえますし、作り手側の視点から言えば、より多くのコンテンツを作ることができます。ショートショートの神様と言われた星新一は生涯に1000を超える物語を作ったといいますが、スマホ時代のクリエイターは、短編作家のような人が多くなるのかもしれません。
また下のように、小さいコンテンツは画面を見せればすぐに共有できるので、街角のちょっとした会話の中でもネタとして使ってもらえるのが嬉しいです。
そして、小さいコンテンツでは写真が特に重要になります。少ない文字数ではあまり差別化できませんが、目を引く写真が撮影できれば、話題になることが多いため、最も注力するポイントと言えます。これまでにも、例えば次のような写真を撮影しました。
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写真を物語に沿って連続で表示し、テキストは最低限にして構成する、いわば「フォト紙芝居」とでも呼べるような形式で、読者が写真をパラパラ見るだけで内容がわかるようにすると、瞬間的に情報を提供できるので、シェアされやすくなります。
つまり、コンテンツが小さいほど、情報の圧縮率を高め、写真のインパクトを最大にすることが大事になるので、それらを工夫する楽しさがあります。従来の多くのネットコンテンツのように素材集の写真を使うのではなく、新規で撮り下ろす事が多いのも特徴です。