広告界の業界団体である公益社団法人全日本広告連盟(全広連)が今年10月、創立60周年を迎えるに当たり、記念大会が5月に青森で開かれました。この企画は全広連と来春60周年を迎える宣伝会議とのコラボレーションの一環で、青森大会のレポートや地域ごとの取り組みを紹介します。
主要広告主らパネル討論「日本宣伝賞」ほか贈呈行う
「全広連創立60周年記念 第61回全日本広告連盟青森大会」が5月15日から17日まで、青森市内で開かれた。公益社団法人全日本広告連盟(全広連)と開催地の組織委員会が主催する広告界最大級のイベントのひとつで、全広連に加盟する東京、大阪、愛知など全国37の地域広告協会に加盟する広告会社や新聞社、放送局の幹部ら約1100人が青森に集まった。大手広告主の宣伝担当役員・部長らによるシンポジウムや記念講演、各賞表彰のほか、全広連の創立60周年を記念したプロジェクトもプログラムに盛り込まれた。
リンクステーションホール青森で開かれた15日の式典後の特別シンポジウムでは、トヨタマーケティングジャパンの河本二郎取締役副社長、サントリービジネスエキスパートの久保田和昌常務取締役宣伝・デザイン本部長、味の素の島崎紘而広告部制作企画グループ長、資生堂のズナイデン房子ブランド企画部長、大和ハウス工業の山本誠取締役常務執行役員が登壇。田中洋・中央大学ビジネススクール教授の司会でパネルディスカッションが行われた。
田中氏が、2020年の広告市場予測や今後のメディア環境の変化についての見通しを示したのち、パネリストがそれぞれ商品ブランドやテレビCM、企業広告などの取り組みを披露。堅調な商品をあえててこ入れしたり、ヒットCMの一方で視聴者からのクレームに悩まされたりといった数々のエピソードが紹介され、聴衆の関心を集めた。