口コミと集客の相関、検証を深化
以上のような状態でマネージャーを引き継いで最初に取り組んだのは、ソーシャルメディア戦略のアジャストでした。まずコアファンとライト層を分け、コアファンは公式アカウントのフォロワーとして、ライト層を刺激するエバンジェリストになってもらいます。1つめの事例として、アプリを使ったパーク内からの投稿を実施。臨場感のある発信をしてもらうために、アトラクションと連動するアプリを開発、感想や測定数値が自動ツイートされるのですが、パーク内で仲間と盛り上がっているときにアプリを触ってもらうのはタイミング的に難しく、結果は散々でした。
2つめの事例は成功しました。イベント時の投稿プラットフォームの追加を行ったのです。こちらはソーシャルメディアの普及や体験者の増加もあり、年数を重ねることで100万人規模への拡散を確保できるようになりました。プラットフォームの開発は流用できますので、結果的にコストも抑えられます。ハロウィーンイベントでは、単一回答ではないものの、18%がソーシャルメディアからイベントを認知していました。
このような検証を重ねていく中で、口コミと集客に正の相関性があることは確認できました。ただ、ビジネスにするためには、どの程度の相関があるのかをフォーカスする必要があります。それによって初めて、かけられるコストがわかるからです。ソーシャルメディアに触れた人と触れなかった人で、来場にどれくらいの差がでるのかについては今夏から検証予定です。集客への挑戦はこれからも続きます。