博報堂は22日、「来店」「購買」「推奨」といった生活者の行動に着目した「行動デザイン発想」をテーマとした新組織「博報堂行動デザイン研究所」を設立した。プロモーションビジネスユニットの國田圭作氏がリーダーを務め、9人のメンバーが参加している。
設立の背景には、商品や広告への接触・認知といった従来型の指標から、来店・購買・推奨といった実際の行動を示す「アクティベーション」へとマーケティングの評価軸が移り変わっている流れがある。国内外の広告賞でもアクティベーションに対する注目を集めており、博報堂では「事業収益を生み出す顧客行動」というゴールを明確にした、クライアントの課題解決につながるプランニング支援に乗り出す。
具体的には「行動デザインのツボ」として、「時間限定にする」「急かす」「名前をつける」「投票させる」「食べ物にする」「お墨付きを与える」など、行動に結びつけるポイントを体系化する取り組みを進めている。