アサツー ディ・ケイは9日、WPPグループで中国に本拠地を置くフィールドマーケティング会社・Always Marketing Holdings Limited(オールウェイズ社)と共同出資して5月に設立した新会社「奥旭(上海)市場営銷服務有限公司」の営業を開始したと発表した。新会社の資本金は48万ドルで、出資比率はADK34%、オールウェイズ社66%。代表者にあたる総経理には、オールウェイズ社の應海倫氏が務めるほか、役員にADK・加藤千代明氏、オールウェイズ社・蔡華氏、梁桂泉氏が就く。
WPPグループが65%を出資するオールウェイズ社は、中国において店頭での販促活動を支援するフィールドマーケティング会社。中国国内の5都市に中枢拠点、120都市に支店を置き、全国600都市でのマーケティング活動を支援してきた。新会社は、オールウェイズ社が培ってきたノウハウを活かし、BTL(Below the Line)を中心としたクライアントのコミュニケーション活動をサポートする。
設立の背景には、近年、中国に進出している多くの日本企業が、商品の販売エリアを中国の1級都市から3~5級都市へと、また沿岸部から内陸部へと拡大している状況がある。両社は今回の新会社設立により、クライアントのコミュニケーション活動のサポート範囲を拡充するとともに、サービス提供エリアを中国全土に拡大し、BTL業務を強化していきたい考えだ。