第1回「全広連日本宣伝賞」贈呈 広告界の功労者ねぎらう

被災地から「感謝」表す 河北新報社「ありがとうの詩」

全広連加盟広告協会会員社の実施した優れた広告企画や大きな成果を挙げた広告キャンペーンなどを顕彰する第7回「全広連鈴木三郎助大賞」は、河北新報社の「ありがとうの詩」プロジェクト(仙台広告協会応募)に贈られた。

東日本大震災後に国内外から寄せられた支援・メッセージに対する感謝の気持ちを伝える詩を2011年5月から9月末まで、河北新報紙面やWebを通じて募集。応募作品460点の中から、最優秀作品5点と優秀作品45点を紙面で発表した。うち8作品を、宮城県にゆかりのある音楽家が楽曲化してCDを作成、詩集とCDをあわせた「ありがとうの詩」を12年3月に発売した。

12年3月日には入賞作品展を仙台三越で開催。13年3月11日には、宮城県と河北新報社が「ありがとうの詩」をテーマにしたイベントを開催した。取り組みは海外にも広がり、ニューヨークで行われたコンサートで楽曲が使用されたり、海外の人々に日本への興味・関心を持ってもらうことを目的にロンドンで開催されたイベント「Japan Festival 2012 in London」で詩が朗読されるなどした。

河北新報社の一力雅彦社長は壇上で、「震災後の多大な支援に対する感謝の気持ちをより多くの人に伝えたいとの思いから始まった。この受賞を機に、震災を風化させないことをあらためて誓いたい」と述べた。

選考委員会特別賞には、京都新聞社と「日本人の忘れもの」キャンペーン推進委員会による「『日本人の忘れもの』キャンペーン 第2部」、神戸新聞社と六甲山大学実行委員会による「みんなが生徒 山ほど楽しい気づきの場~『六甲山大学』プロジェクト」の2点に贈られた。

一力雅彦・河北新報社社長

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