販売促進に関する最新事例やサービス・ツール情報を紹介する「宣伝会議 販促・集客メディアフォーラム2013」が9月4日(水)、5日(木)に開催されます。ほかでは聞けない企業トップや担当者による成功事例の講演から、販売促進にノウハウを持つ企業のブース展示まで、2日間にわたって、さまざまなプログラムが用意されています。ここでは、『販促会議』2013年9月号の記事の一部を掲載します。
情報が増大する時代、賢い消費者に対応するために
スマートフォンやタブレット端末の急速な普及によって、生活者をとりまくメディア環境は大きく変化している。ソーシャルメディアの普及も後押しとなり、消費者が購買行動を起こす前に得られる情報量は爆発的に増加している状況だ。
そうした変化を受けて、いわゆる「賢い消費者=スマートコンシュマー」が急増。さまざまな情報を精査・カスタマイズして、消費者が商品やサービスを買うようになった。特に、購買行動においてマルチチャネル化(オムニチャネル化)が進み、もはや店頭かネットかといった境界を意識することは減っている。
環境の変化は当然、消費者とメーカー、流通・小売りの関係も変化させる。今では、いかにして企業が消費者と“直接”信頼関係を構築できるかが重要な時代となった。今後は、消費者と企業の価値共創(シェアード・バリュー)の実践や、O2Oの進化を踏まえた施策の展開。そして、顧客とのダイレクトな関係を強化し、その接点で感動体験をつくることが重要になる。
こうした課題に取り組む流通・小売やメーカーは、これまでの成功体験に頼るだけでなく、新たな時代に即した販促手法を生み出していく必要に迫られているだろう。