日本新聞協会が主催する第33回「新聞広告賞」の受賞作品が4日発表され、広告主部門から選ばれる新聞広告大賞には、「サントリー金麦 ご当地季節情緒企画」(サントリーホールディングス)が選ばれた。
大賞のサントリーの広告は、全国のブロック紙・地方紙合わせて35紙で2012年7月から13年5月にかけて展開した。各新聞社が制作した記事体広告(15段)に純広告(5段=写真)を組み合わせたもので、「日本各地の季節情緒を金麦とともに楽しむ」をコンセプトに桜の名所や花火大会、郷土料理など各地の風物詩をそれぞれ紹介。新聞を使った優れたエリアマーケティングの実践として評価された。企画・制作は電通。
広告主部門はこのほか、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をモチーフにした味の素の「最初の晩餐。」や、新聞広告を切り抜いて保存し、それを貼り付けていく仕掛けを施した東京エレクトロンの「元素周期表を、つくろう」など5件が新聞広告賞を、10件が優秀賞を受賞した。
新聞社企画部門は、東日本大震災の被災地の自立的な復興を目指し、読者と企業が連携して支援活動につなげる「今できることプロジェクト」(河北新報社営業本部)や、飲酒運転撲滅プロジェクト「TEAM ZERO FUKUOKA」など新聞広告賞を5件、奨励賞5件がそれぞれ受賞した。
今回の応募数は、広告主部門が52件減の366件、新聞社企画部門は29件増の68件だった。贈賞は10月18日、都内で開かれる「新聞広告の日」記念式典で行われる。
新聞広告賞の10点は次の通り。
【広告主部門】
■味の素「企業広告キャンペーン『最初の晩餐。』」
■東京エレクトロン「元素周期表を、つくろう」
■東芝「東芝のLEDが照らす世界遺産」
■トヨタマーケティングジャパン「ReBORN CROWN」
■広島東洋カープ「2013シーズン キャンプイン広告/2013年秋、優勝実写化へ。」
【新聞社企画部門】
■河北新報社営業本部「今できることプロジェクト」
■中日新聞社広告局「LINKED」
■新潟日報社営業統括本部「漫画家が描くふるさと新潟 新潟マンガ王国」
■神戸新聞社 営業局「神戸新聞+Design」
■西日本新聞社広告局「飲酒運転撲滅プロジェクト『TEAM ZERO FUKUOKA』」