「パフォーマンス・ギャップ・パートナー」とは――プロフェーロ・アーノルドCEOに聞く

アジア重視でグローバル展開

――日本ではどんな展開をしていきたいですか。

ひとつは日本の優れた国内ブランドの海外展開です。エイリアンアイではできませんでしたが、これからはネットワークを活用できます。東南アジアやブラジル、アメリカでもヒスパニック市場などでは十分に将来性があると考えています。

――オムニコムとピュブリシスの合併合意が発表されましたが、どう見ていますか。

特にアメリカでは大きな話題です。オムニコム、特にBBDOの存在感がアメリカで強大だからでしょう。もっとも、会社の規模は大きなものになりますが、クライアントにとってのベネフィットをどう出すかが課題でしょう。

その点では、電通とイージスグループの合併の方が今後楽しみです。電通はグローバルを強化したい意向がありますし、イージスはヨーロッパに強く、南米なども強化しています。それがクライアントの利益になるでしょう。1プラス1を2以上にしていく可能性が期待できます。

――今後の展望は。

現在、ロンドンオフィスは120人ほど。4年前に立ち上げたニューヨークも今は100人を超えました。オーストラリアと中国は今年25%の成長率を見込んでいます。

プロフェーロにとって、アジアは売り上げも利益も人員も、最も大きな地域です。そして成長のチャンスが最も大きいし、それを肌で実感することができます。

グローバル展開にあたっては、パフォーマンス・ギャップに対応するためのツールやメディアには投資を続けていきます。世界のどこに行っても、共通しているのはデータとコードのみです。データの集約機能は北京に置き、ロンドンに分析の専門家がいます。あとはそれぞれ現地ごとに最適化していきます。グローバルの視点でローカルを見るようにしています。(談)

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