七十七銀行(仙台市)は5日、宮城県のPRキャラクター「むすび丸」が観光事業にもたらした経済効果について、2012年度は23億9600万円に達したとの調査結果を発表した。むすび丸のデザインを使用した商品やキャラクターグッズの売り上げと、その波及効果を調べたもの。むすび丸のロゴマークなどの使用申請を行った企業・団体の366の事業所を対象に調査した。
内訳は、関連商品の売り上げが15億3700万円、さらに波及効果として、商品原材料の需要増が5億7600万円、商品メーカーの社員などの個人の消費活動が2億8300万円の増加と試算した。
また、むすび丸の使用目的では「商品・サービスのPRポスターやチラシなどに使用」が35%を占め、「商品パッケージに使用」が16%、「キャラクターグッズやキャラクター入り商品を、有償で製造または販売」と「イベントなどにおける横断幕やのぼりなどに使用」がともに15%と、各事業所でPR施策に積極的にキャラクターを使用している状況が明らかになった。
むすび丸は、宮城県と周辺地域の自治体、企業からなる観光振興団体「仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会」のPRキャラクター。2007年にJR6社と観光関係者や自治体が協力した観光キャンペーン「仙台・宮城DC(デスティネーションキャンペーン)」のシンボルキャラクターとして誕生。2010年から協議会のPRキャラクターとして活動している。