社会のためになる消費(4)自然と人をつなぐ新しい消費のあり方

生き物の力、排水や排せつ物もすべて活かす無駄のない暮らし

夫婦と2人の子どもが暮らすこの家は、自然環境と調和した住まい方を体感できるリアル・モデルハウスとなっている。



台所の排水は多孔質の石を敷き詰めた浄化システムで浄化され、間欠潅漑で畑へ。

台所の排水は濾過されて隣の庭に流れる仕組みで、少ない水でも足りる間欠潅漑なので、水まきの手間いらずだ。庭は一緒に植えておくと虫に食べられたり、病気が発生しにくいコンパニオン・プランツ(共栄作物)方式で、常に複数種の野菜が植えられている。野菜の育成の邪魔をしない範囲なら雑草も抜かない。この方式だと少しくらい野菜の葉をかじる虫がいても、その虫を食べる虫もいるので調和がとれ、農薬などで虫を殺す必要もない。また、畑の隣の貯水池にもカエルをはじめ、様々な動植物がいるのが見え、環境の良さがうかがえる。

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