矢野経済研究所は9月27日、「スポーツシューズ市場に関する調査結果2013」を発表した。
調査によると、2012年のスポーツシューズ国内出荷市場規模(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比103.6%の7902万足、金額ベースで同105.7%の2868億2000万円となった。同研究所はこの結果について、近年スポーツシューズ市場を牽引している「ランニングシューズ」「ウォーキングシューズ」「アウトドアシューズ」が引き続き安定して推移したほか、「多目的シューズ(一般カジュアルスニーカー)」が復調したことがプラス成長の要因と分析している。
今回の特徴としては、“裸足感覚シューズ”(ナチュラルフットウェア)の大幅な成長が挙げられる。“裸足感覚シューズ”とはランニングシューズの一種で、「自然な運動動作へ誘導する」「自然な履き心地」「人間の足に本来備わっている機能を呼び覚ます」ということをコンセプトとする製品を指す。
2012年のランニングシューズ国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比110.1%の543億5000万円と成長が続く中で、“裸足感覚シューズ”の2012年国内出荷市場規模(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比181.8%の100万足、金額ベースで同157.8%の65億8000万円となった。
従来、各ブランドメーカーがターゲットとしてきた上級者ランナーに加え、初心者ランナーでも安全に走れる裸足感覚シューズの入門モデルが多数発売されたことで大幅な成長になったという。
調査概要
調査期間:2013年5月~8月/調査対象:スポーツシューズメーカー、輸入商社、卸売業、小売業など/調査方法:当社専門研究員による直接面談、ならびに郵送アンケートによる調査を併用
※スポーツシューズ市場とは…本調査におけるスポーツシューズとは、スポーツ用品メーカー・靴履物メーカーがスポーツシューズとして出荷している商品を対象とし、メーカー出荷足数・金額ベースでそれぞれ算出。