あなたにとって「愛」とは?――優れた語釈は『大辞泉』に掲載

小学館の国語辞典『大辞泉』の編集部は10月7日、大辞泉のプロモーションを目的としたキャンペーン「あなたの言葉を辞書に載せよう。」を開始した。

キャンペーンは、編集部が選んだ8つの言葉「愛」「自由」「大人」「失敗」「カワイイ」「友だち」「萌え」「SNS」の語釈を一般公募し、年代や性別、人によって解釈が違う言葉の姿を、さまざまな角度から捉え直してみようというもの。

100字以内で語釈を考え、特設サイトまたはハガキで応募することができる。応募期間は10月31日まで。応募開始からこれまでに、一日500件のペースで投稿されており、10月16日18時現在、約3700件の作品が集まっている。


特設サイトのトップには投稿作品が表示されている。言葉別に投稿作品を並べ直したり、表示順をシャッフルしたり、自分の投稿を検索したりと、さまざまな閲覧方法で楽しめる。

締切後、編集部による選考が行われ、優れた語釈は今年12月、『大辞泉』デジタル版データに正式に収録される。1つの言葉に対して5~10点、計40~80点の語釈を掲載する予定。また2014年1月以降、大辞泉がデータを提供している「goo辞書」「kotobank」「JapanKnowledge」などの国内主要ポータルサイトの辞書サービスにも順次反映される。

『大辞泉』公式サイト。『大辞泉』の特徴や、編集にあたってのこだわり、関連する著名人からのメッセージ、関連最新ニュースなど、さまざまなコンテンツが公開されている。出版社の辞書編集部が舞台の小説『舟を編む』の著者・三浦しをんさんからのメッセージも公開中。

『大辞泉』のコンセプトは、「生きている国語辞典」。デジタル時代に対応した更新体制を意識し、新しい言葉の採録に積極的に取り組んでいる。デジタル版データは年3回、8000語以上の新語・新語釈を定期更新しており、最新採録語数は27万1731語(2013年10月16日現在)。

今回のキャンペーンは、同書のコンセプトに基づいて企画したもの。「生活者の中に生きている言葉の意味」を公募し、辞書を作るという共創型プロダクト開発を実現させている。

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