運営:Wise Forum 2013実行委員会、事務局:ワイス・ワイス+パイディア研究所
幸福な価値の創造~社会・場所・暮らしのいい関係をつくる~と題し、WISE FORUM2013が開催された(会期は10月23日~25日、会場は日本看護協会ビル)。
主催はオフィス家具やインテリア、雑貨などの製造販売を手掛けるワイス・ワイスを中心とする「Wise Forum 2013実行委員会」。同委員会では、「ほんとうの幸せを実感できるライフスタイルの創生に向けて、新しい地平の開拓にチャレンジする人たちを一同に会し、その考えや実際的な取り組みに想いを寄せ、共に創造していきたい」と願い、本フォーラムを開催する。
10月23日に「幸福な社会と経済」をテーマに登壇した藻谷浩介氏(日本総合研究所 調査部 主席研究員)は、「失われた20年」で、GDPも小売りの販売額も伸びなかったものの、輸出額は増えていることなどのデータを示し、これまでの経済低迷の本質的な理由が人口動態にあると指摘。また、環境価値や家庭の幸福などの簿外資産を無視した現在の経済システムの問題点をあげながら、今後はこうした簿外資産の価値を見直す経済システムとして、同氏が著書『里山資本主義』で示す地産地消や地域のつながりを重視したライフスタイルを提案した。
10月23日のシンポジウム会場のもよう
その後、パネリストとして、西山圭太(経済産業省 経済産業政策局審議官、中央大学大学院客員教授)、河口真理子(NPO法人・社会的責任投資フォーラム代表理事、大和総研 調査本部 主席研究員)、芳川修二(ふるさと再生行動する首長会議代表世話人 長野県木島平村 村長)が登壇、大島春行(日本放送協会 解説委員)をコーディネーターに、会場からの質問も交えて活発な議論が交わされた。
同フォーラムは、「幸福な場所と空間」テーマに、10月24日(木)、「幸福な暮らしと文化」をテーマに10月25日(金)も続く。