お手本は「東スポ」、読まれる社内報のポイント
コラムの連載も終盤に差し掛かってきました五回目の今回は、感動課になる前に社内で発行していたちょっと変わった社内報の話をさせていただこうと思います。
このコラムを読んでくれている方の中には、インナー広報に興味がある方が少なからずいらっしゃるのかなと思います。先日、宣伝会議主催のインナー広報講座に講師としてお招きいただいた時も、社内報の事がパンフレットに書かれていました。社員に読まれるために、社内報をどうするかということも大きな関心事の一つなのではと思います。
サイボウズにも面白い社内報があります。正確に話すと「ありました」。名前は「つるピカ」。記事はいつも「社内の気になるところにピカッとスポットをあてる」の名文句で始まるんですが、自分も編集部の一員として発行に携わっていました。「ありました」と過去形になっているのは、現在「つるピカ」は休刊中で、来年の春に復帰を目論んでいるところなのです。
休刊した理由なのですが、ちょっとマンネリ感があったのと、編集長の女性が産休に入った事が主な理由です。感動課の紹介写真の左に写っている女性がその方で、産休中にアタック25で優勝してしまうなど、自分からすると計り知れない才能を持っています。今は育休明けでサイボウズに復帰しているので、いつでも続きを出せる状態にはあります。
ちょっと前置きが長くなりましたが、そのサイボウズが発行していた「つるピカ」という社内報の変わっていると思うところを話させていただきます。
この社内報はまず、ボランティアでメンバーを集めて取材・編集・発行をしています。メンバーは、のちに感動課になる私と先ほど紹介した名物編集長の採用担当N澤さん、その他に面長な顔のシュールな記事を書くエンジニア岡Dくん、動画から画像の加工までをとんでもないクオリティーで作ってくれるエンジニアO黒くん、今は産休中の不思議なセンスを持っているマーケ担当Y口さん、松山拠点にいる島育ちのエンジニアY野さん。その他数名で行っていました。ボランティアでやる代わりに好き勝手やっていたので、その内容も、今見てもよく出したよねと思うようなものが多いです。予算があって社長室が業務としてやっているものではないので、大人の事情に縛られる事もありません。