全日本シーエム放送連盟(ACC)は31日、第53回ACC CMフェスティバルの贈賞式を東京・有楽町の有楽町朝日ホールにて開催した。
★第53回ACC CMフェスティバルの受賞作品について、詳しくはこちら
★本年度からCM部門に新設された「小田桐昭賞」についてはこちら
贈賞式には、総務大臣・新藤義孝氏や、同賞審査委員長の秋元康氏・岡 康道氏・澤本嘉光氏らも出席し、総務大臣賞/ACCグランプリを受賞したナイキジャパン(テレビCM部門:ナイキベースボール「宣誓編」)、ワコール (ラジオCM部門:企業「全く同じナレーション」)、ダイハツ工業(マーケティング・エフェクティブネス部門:ムーヴ「その進化は事件だ。」~新型ムーヴ導入キャンペーン)をはじめとする各賞の受賞者が表彰された。
ナイキジャパン
テレビCM部門:ナイキベースボール「宣誓編」
テレビCM部門で総務大臣賞/ACCグランプリを受賞したナイキジャパン。同社ゼネラルマネージャー/プレジデントのカール・グリバート氏は壇上で、「今回のキャンペーンは、若いアスリートのみならず、より多くの人に対して『何事も率先してリードすること』『目立つことを恐れないこと』の大切さを伝えようと考え、制作した。
主人公の青年を通して伝えたかったメッセージは、たった一人の個人でも、チーム、コーチ、ファン、時には世界中にインスピレーションを与えることができるということ。自分が努力すればチームのためになる。“出る釘は打たれる”こともあるかもしれないが、ステージの中心に立つこと、話題になることを恐れてはいけないということを伝えたかった。
ナイキの社員は情熱に溢れ、情け深い人が多い。日頃から、我々が持つパッションを世の中に少しでも伝えていければと思っており、日本のスポーツ市場には大きなポテンシャルを感じている。今回のキャンペーンも、野球少年だけでなく、より多くの人たちにインスピレーションを与えることができれば嬉しい」と話した。
ワコール
ラジオCM部門:企業「全く同じナレーション」
ラジオCM部門で総務大臣賞/ACCグランプリを受賞したワコール。同社代表取締役執行役員の安原弘展氏は、「宣伝部から今回の受賞の報告を受け、その時に初めて、このラジオCMを聴いた。
『ほんまにこれ、やったんか!やってしまったんなら仕方がないな』というのが率直な感想(笑)。
このCMは、宣伝部に配属されて1年未満という、宣伝・広告の経験が少ない女性社員5人の研修の一環として制作したもので、関係者の皆さんのお力添えがあって完成したもの。『ちょっと危ないかな…』と思う表現もあるが、大変感謝している。
今後も、女性にとっても男性にとっても大事な“2つのふくらみ”をサポートしていきたい。特に男性には、こうした広告をきっかけに『ワコールの商品を履いてみようかな』と思っていただけたら」とコメントした。
ダイハツ工業
マーケティング・エフェクティブネス部門:ムーヴ「その進化は事件だ。」
~新型ムーヴ導入キャンペーン
マーケティング・エフェクティブネス部門で総務大臣賞/ACCグランプリを受賞したダイハツ工業。同社代表取締役社長の三井正則氏は、「我々がクルマづくりに込めた思いを伝えることで、自動車ファン・ダイハツファンを増やしたいと考え、CMを中心とした広告表現にこだわりを持って取り組んでいる。
今回の新型ムーヴ導入キャンペーンは、博報堂、AOI Pro.の力を借り、クオリティの高い広告クリエイティブを通じてムーヴの魅力を伝えることができ、それが大きな販売拡大につながった。商品と広告、両面の取り組みを評価されたことが、今回の受賞につながった。大変嬉しく思っており、感謝申し上げたい。
これからも『ダイハツの次のCMが楽しみだ』『次はどんな表現で発信するのだろう』と期待していただけるCMづくりに努めていきたい」と受賞の喜びを語った。
演技賞を受賞した、大内田悠平さん(写真右:ナイキジャパン ナイキベースボール「宣誓編」)と、松田龍平さん(写真左:エイベックス・エンタテインメント「dビデオ」BAR編/THEATER編/ROOFTOP編)も登場した。
壇上で、大内田さんは「冬場の撮影で舌が回らなくて、大変でした。撮影前からにきびがすごくて、ずっと気にしていたのですが、マネージャーに『男だから気にするな!』と言われたのに、オンエアを見て『ひどすぎる』と言われ驚愕しました」、松田さんは「撮影が始まる前は、英語と日本語で芝居が成立するのか不安もありましたが、実際にロバート・デ・ニーロと芝居をしてみると、言葉は違えど、口調や表情から感情を読み取ることができた。僕もすごく驚いて、貴重な経験をさせていただきました。日本語と英語で会話をするというのは役者冥利に尽きるというか、なかなかできない経験で楽しかったです」とそれぞれコメントした。
■松田龍平さんが出演するCM「dビデオ」BAR編ほか
演技賞は、大内田悠平さん、松田龍平さんのほかに、ロバート・デ・ニーロさん、堺 雅人さん、満島ひかりさん、古田新太さん、吉高由里子さんが受賞したが、贈賞式は欠席となった。
ロバート・デ・ニーロさんは、「今夜、このような栄えある賞、栄誉を与えてくれてありがとう。今回のCM出演は、とても楽しかった。この作品を実現してくれたエイベックス・エンターテインメント、クリエイティブチーム、そして共演者に感謝したい。インターナショナルなコラボレーションが続きますように」とコメントを寄せた。
■堺雅人さん(トヨタ自動車「TOYOTOWN」ハイブリッドの樹/住人たち編/駐車場編/パーティー編で受賞)が出演するCM「ソフトバンクモバイル」企業ドラマ_タクシー編ほか
贈賞式の詳細なレポートは、後日アップ予定です。お楽しみに!